2012年 クラフトナビスコ選手権

8位タイ浮上の桃子「勝つというより、自分のゴルフを」

2012/03/31 12:25
これまではメジャーで空回りするケースが目立った上田桃子が、今週は“フラットな気持ち”で臨めているという

カリフォルニア州のミッションヒルズCCで開催されている、海外女子メジャー初戦「クラフトナビスコ選手権」2日目。1アンダー18位タイからスタートした上田桃子は4バーディ、1ボギーの「69」で回り、通算4アンダーの8位タイに浮上。首位のヤニ・ツェン(台湾)を4打差で追い、残り2日間の決勝ラウンドに臨む。

「自分が何でここに帰って来たか、など、きのう時間があったので考えた。勝つというよりも自分のゴルフをしっかりする、という強い気持ちを1日持って回りたいと思った」。その気構えは、序盤からスコアへと結びつく。スタートホールの10番で6m、続く11番(パー5)で1.5mを沈めて連続バーディ発進。よりハードなコンディションとなる午後スタートながら、ショット、パットともに噛み合いを見せ、2つ伸ばして前半を折り返した。

後半のアウトはパーオンを逃す場面、微妙な距離を残すアプローチ場面などのピンチも迎えたが、1番から8番までをパーで耐えしのぎ、最終9番(パー5)は4mを捻じ込んでのバーディフィニッシュ。「今日は午後で難しいことも想定内。最後のバーディも(パーの)積み重ねが産んだ。1ボギーだったし、耐えるところはしっかり耐えて、獲るところはしっかり獲れた良いゴルフだった」と、満足の表情で自身のプレーに及第点をつけた。

開幕前の体調不良への不安も、今や遠い過去のはなしのようだ。「精神的にも1日フラットにできた」と、心身ともに充実している様子。今大会の優勝者が恒例としている、18番グリーン右にある池にジャンプして飛び込む“ウィナーズ・ダイブ”。「映像を見て、初めて米ツアーに興味を持った」という夢の瞬間に向けて邁進を続ける。

2012年 クラフトナビスコ選手権