2011年 全英リコー女子オープン

桃子、22位タイにも充実の表情

2011/08/01 03:50
スイング改造に手応え。土台が安定感を増して、次の課題へと進むことができている

今季の米メジャー最終戦「全英リコー女子オープン」最終日、16位タイからスタートした上田桃子は、4バーディ5ボギーの「73」。スコアを一つ落として通算3アンダーでホールアウトし、順位は22位タイ。それでも、今季メジャー大会での自身最上位フィニッシュを果たし、悔しさと共に収穫も多い大会となった。

最終日も3つのパー5すべてでバーディを奪うなど、スイング改造の効果でショットが安定してきたことは大きな収穫。一方で中盤に2度の3パットを犯すなど、細かいミスが見えたのは課題となった。

「技術的にはスイングどうこうじゃなくて、アライメントとかメンタルとかパッティング。リズムとかテンションとか、心が感じているものをうまくコントロールできれば、もっと上にいけると思う」。

思い出すのは自身初の全英オープン出場となった2007年セントアンドリュース大会。「あのときは、右から左の風が吹いたら(ドローボールが左に流されて)一切狙えなかったけど、5~6年かかったけど狙えるようになってきたのは成長を感じられる」と上田はかみしめるように話した。

米ツアーに挑戦を始めて4年目で、これまで来た道を振り返ってみると確実に進歩している。今季は苦しい戦いが続いている上田だが、それでも気持ちを明るく前向きに保ちながら、また一歩足を進める。(スコットランド・カーヌスティ/今岡涼太)

2011年 全英リコー女子オープン