2011年 全英リコー女子オープン

美香、14位タイ!今季メジャー全4戦で好成績

2011/08/01 03:29
上位争いはもはや当然?宮里美香は14位タイで今季メジャー最終戦を終えた

「全英リコー女子オープン」最終日、通算6アンダーから上位を目指してスタートした宮里美香だったが、序盤はバーディパットが決まらないもどかしい展開となってしまう。

最終日になって、ようやく風が吹き始めたカーヌスティ。とはいえ、「風とかじゃなく、私自身のゴルフ(が悪かった)」と宮里。9番で第2打がバンカーに捕まり、寄せきれずにボギーとすると、13番(パー3)でもバンカーに入れてボギー。続く14番(パー5)でも、積極的にグリーンを狙った2打目がバンカーに入り、そこから最後は1.5mのパーパットがカップに蹴られてスコアを落とした。

それでも、そのまま終わらないのが今年の宮里の強さだ。15番でチップインバーディを奪うと、17番(パー5)では、ピンまで残り213ヤードをU3でピン右3mにつけるスーパーショット。イーグルパットは上り傾斜に負けてカップの手前で止まったが、楽々バーディとして最終ホールへ。最後もパーで締めて、この日「73」、通算5アンダーの14位タイで4日間の戦いを終えた。

「今日はすごい一日が長かったです」と宮里。「でも、いっぱい収穫がありました。去年は予選落ちで悔しい思いを味わって、今年は良い位置で最終日を迎えて、伸ばせなかったけどナイスカムバックできたので、良かったと思います」。

今季のメジャー大会は、すべて15位以内(うち3試合はトップ10)でのフィニッシュ。「メジャーに懸ける思いは本心では強かったけど、自然体を心がけて、結果的にうまくいったので良かったです」と、4試合を達成感と共に振り返った。

パッティングに課題は見えたが、パンチショットやその他のショットには戦える自信を掴んだ宮里。米ツアー初優勝までは、あともう少し。「私は、ゴルフはほとんどメンタルだと思います」という宮里は、さらに深い領域へと進んでいく。

残りシーズンでの目標は、賞金ランキングトップ10以内ともちろん初優勝。「ゴルフの調子自体は悪くないので、思い切り自分らしいプレーをできれば結果はついてくると思います」と、最後まで前向きに締めくくった。(スコットランド・カーヌスティ/今岡涼太)

2011年 全英リコー女子オープン