トップ10で最終日へ!美香、メンタル効果でパット復調
2011/06/26 08:57
今季の米国女子メジャー第2戦「ウェグマンズLPGAチャンピオンシップ」の3日目、38位タイからスタートした宮里美香が、快進撃を見せた。
初日、2日目とショットは好調ながらパットが決まらずに苦しんだ。普段は笑顔を絶やさない宮里だが、2日目終了後には「フラストレーションがたまったので、(キャディの)チャドにも絶対電話するっていって」と、メンタルコーチであるクリスチャン(スミス)に、スカイプ電話で連絡を取ったという。
「状況を全部話したら、『我慢しなさい』って言われて。私は我慢しているつもりだったけど、ネガティブに考えてしまっていたので、ポジティブに考えるようにしました」。
そのとき、動画サイトで見せられたのが2010年マスターズでフィル・ミケルソンのバーディパットが松の穂先に当たって外れてしまうシーン。「たぶんイライラすると思うけど、(ミケルソンが)すごく普通にしていた」と、同大会を制したレフティーの落ち着きに感化された。
予選ラウンド2日間で何度もカップに蹴られていた宮里は、「また蹴られるような予感がしていた」というが、その悪いイメージを払拭(ふっしょく)。この日は、ミスショットの度に怒りをあらわにして感情を発散する同組のスーザン・ペターセンも「なんか不思議な感じでした」と、落ち着いて眺めることができた。
2番で6mを沈めてバーディとすると、3番、4番で2連続ボギーを叩くものの、以降は5バーディを取り返しての「68」。通算4アンダーへとスコアを伸ばし、順位も9位タイへと浮上を果たした。
首位との差は9打で迎える最終日。「最終日に伸ばすことが私の課題」と、宮里はさらなるチャージを見せて上位を目指す。【NY州ロチェスター/今岡涼太】