有村を逆転したK.ウェブ「智恵には大きな1日になる」
2011/02/27 21:36
米国女子ツアー第2戦「HSBC女子チャンピオンズ」は27日(日)、シンガポールのタナ・メラCCで最終ラウンドを行い、首位に1打差の2位で出たカリー・ウェブが「69」をマークして通算13アンダーとし逆転優勝を飾った。「71」でまわり通算12アンダーの有村智恵は1打差の2位に終わった。
ウェブは前半こそ同じ最終組のヤニ・ツェンの猛追の陰に隠れていたが、後半になって有村をとらえた。「(10番終了時に)3打差になった時には、フラストレーションがたまった」としたが、耐えてチャンスを待つ。11番では4番アイアンでピンそば2メートルにつけると、12番でも同じく2メートルを沈めた。さらに13番ではアプローチで1・5メートルに寄せてバーディ。14番で4連続を奪い、首位に躍り出ると力強くガッツポーズを作った。
2009年3月の「J GOLFフェニックスLPGAインターナショナル」以来の優勝を喜んだウェブ。勝負所を見極めた百戦練磨の36歳は「自分のキャリアは、たくさんの自信を与えてくれる」と話した。
その一方で2日間ラウンドした有村について「今日は彼女にとって、とても大きな一日になったと思う。彼女が何度、日本で勝ったことがあっても、おそらく今日は違った感じがしただろうし、彼女のキャリアに大きな意味を持たせることでしょう」と話す。
「プレッシャーがものすごくかかったと思うけれど、彼女はうまく自分をコントロールしていた。この重圧の中で、アンダーパーは良いスコアだし、最後までチャンスがあった。彼女が、うなだれるべきだとは全く思わない。自分のプレーに誇りを持つべきよ」と激闘を演じた若手にエールを送っていた。