桃子、美香は11位タイの好発進
上田桃子「自分を褒めたい」
昨年からスイング改造に挑んでいる上田桃子は、2011年開幕戦の初日を4バーディ2ボギーの「70」で回り、通算2アンダーの11位タイと上々の滑り出し。「ショットがすごく良かったので、もう少しパターを決められれば…」と、さらなる好スコアの手応えを感じつつも、「初日アンダーなのでまずまず」と、今季初ラウンドに及第点を与えていた。「ミスショットは3発だけ」というこの日の上田。「自信になるショットが沢山打てたので、自分を褒めたいと思います」と、納得の表情で振り返った。
新しい外国人キャディとのコンビでも“進化”を見せた。この日の最終18番の3打目。ピンまでの距離95ヤードを打とうとした上田に、キャディのカート氏が「もう少し打ってもいい」と助言。「フォローなのに、どうして?」と聞き返すと、「ピンを越しても戻ってくるから」との返答。これまでは、英語の聞き取りが完璧ではなく、マネジメントで食い違うともやもやしたまま打っていたというが、この日はしっかりとコミュニケーションを取って、キャディの助言通り「100ヤードをキャリーで打ちました」と、1.2mのバーディパットを沈めて締めくくった。
宮里美香も笑顔「上々のスタート」
開幕前は、シーズンオフのラウンド不足を不安視していた宮里美香。その心配は序盤に出た。「なんか変な感じで、普段通りにやっているつもりだけど、ぎこちなかった」と、2番、3番でティショットをバンカーに入れてしまい、連続ボギー。それでも、6番で残り140ヤードの第2打を7Iで80㎝につけて初バーディを奪い、「やっと当たりだしました」と笑顔を見せた。
折り返した後半は3バーディノーボギーとスコアを伸ばしてホールアウト。「後半は寄せワンで凌げたのが大きかった。良く踏ん張ったと思います。耐えるところは耐えて、上々のスタートでした」。首位は9アンダーと突っ走るが、「パットが決まれば出るコース。私はロングパットがいまいちだったので調整したい」と、残り3日での追い上げに期待を込めた。