「自分を褒めてあげたい」美香、充実の1年を総括
2010/12/06 09:37
米国女子ツアー最終戦「LPGAツアー選手権」最終日。日本人としてただ1人最終ラウンドに進出した宮里美香は、通算5オーバーの24位タイからスタート。スタートホールでボギーを先行させたが、直後の2番、3番で連続バーディを奪うと、その後もバーディを重ねる。最終18番では2打目に打ち込んだバンカーが目玉になる不運もあり、ダブルボギーフィニッシュ。それでも5バーディ、2ボギー、1ダブルボギーの「71」にまとめ、通算4アンダーの17位タイに浮上して最後の戦いを終えた。
「18番以外は、納得のプレーができました。ショットも切れていてアグレッシブにできたし、アンダーで回れたので、締め括りとしては良かったです」。昨年は、最終戦を終えて大粒の涙を流した美香。「あの時とは全然違う。結果ばかり気にしていたけど、今日も目標にしているエンジョイ・ゴルフができました」と、笑顔での締め括りとなった。
最終的な賞金ランキングは、昨年の49位を大きく上回る17位。「20位を目標にしていたので、それを上回って良かったです。今年は一段と成長した年。自分を褒めてあげたい」と、充実の1年を振り返った。「(一番成長したところは)メンタル面。女子オープン以降は特にそう」。今年はメンタルコーチにも師事。ゴルフを楽しむこと、“エンジョイ・ゴルフ”を軸とし、自らのプレースタイルを確立していった。
「来年はマネーランクを10位以内にしたい」。そのための克服すべき課題を「ショートゲームとトレーニング、あとはロングアイアンが良くなかったので練習を積みたい」と挙げる。「日本とアメリカを行き来し過ぎたので少し休んで、トレーニングをメインにやりたい」。今後は1週間ほど拠点に置くフロリダに滞在し、沖縄に戻って来シーズンへの準備を整えてゆく。