2010年 HSBC女子チャンピオンズ

2週連続Vの宮里藍、日本ツアー開幕に向けて凱旋帰国!

2010/03/01 20:08
開幕から2週連続優勝という快挙を遂げて帰国した宮里藍。大勢の報道陣に迎えられた

米国女子ツアー開幕戦「ホンダPTT LPGAタイランド」、第2戦「HSBC女子チャンピオンズ」を制し、同ツアーで44年ぶり、日本人では初となる開幕から2週連続優勝を遂げた宮里藍が、3月1日(月)にシンガポールから帰国。成田空港には多くの報道陣が出迎え、到着ロビーには大きな人だかりができるなど、快挙の大きさを物語る凱旋帰国となった。

参戦3年目までは未勝利が続き、苦しい時期が続いていた米ツアーへの挑戦。その中で、4年目の昨シーズンは7月の「エビアンマスターズ」で悲願の初勝利を飾り、賞金ランク3位と躍進を遂げた。「昨年の賞金ランク3位は確実に自信になった。色々と積み上げてきたことが土台になって、今年はこれまででベストの状態で臨めたことが、この結果に繋がったと思う」と充実の2週間を振り返る。

「父からは“本当にウチの子か?”と言われました。喜んでくれていましたね」と笑う宮里。コーチである父・優さんも驚きの急成長について、自身は「ショートゲームを練習した成果が要所で出てくれたし、メンタルで忍耐強くなった」との変化を挙げていた。

今週は休む間もなく、地元・沖縄で行われる日本女子ツアーの開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」に出場。「先週は凄く暑かったので、自分が思っているより疲れているかも。休養をしっかり取ることが大事だと思います。(先週までの)2週間はもう終わったこと。今週は、とにかく日本ツアーの開幕戦に向けて頑張りたいですね」と、快挙の余韻に浸ることなく気持ちを引き締めていた。

昨年は、米ツアーと平行して日本ツアー7試合に出場した宮里だが、今年は開幕2連勝を受け、その比重を変える可能性があるという。「これだけ良い出だしなので、プレーヤー・オブ・ザ・イヤー(最優秀選手賞)を狙うにはアメリカ中心になるかも。アメリカをメインにすると、7試合は出られないかもしれませんね」。最優秀選手賞は、1試合1試合の成績をポイント化し、その累計ポイントで競われるシステム。必然的に、多くの試合に出場した方が有利となるわけだ。今年は日本で宮里のプレーを見る機会は減りそうなだけに、今週の沖縄での勇姿をしっかりと目に焼き付けておきたいところだ。

会見でも多くの笑顔が見られ、心身ともに充実している様子だ

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