「アジアシリーズではいいゴルフ」 古江彩佳は意地のトップ10フィニッシュ
◇日米女子ツアー共催◇TOTOジャパンクラシック 最終日(3日)◇瀬田GC 北コース (滋賀)◇6616yd(パー72)◇晴れ(観衆5376人)
「69」で回った古江彩佳が通算11アンダー10位となり、6人が出場した米ツアーの日本勢では唯一のトップ10入りを果たした。「その場その場に対応もしていけたと思う。アジアシリーズの中ではいいゴルフができたかな」。韓国(41位)、マレーシア(30位)と3連戦を組んだ今シリーズにあって、最後に母国でメジャー覇者の意地を見せた。
それでも、満足とはほど遠い。グリーンを外したのは1ホールだけとショットが安定していた中での4バーディには物足りない思いもにじむ。前日の競技が中止になるほどの雨が降って水を含んだグリーンはスピードも遅くなっていたが、それ以上に「練習グリーンでやっていた感覚とちょっと違った。コースに出てから、もうちょっと早めに対応できれば良かった」と振り返る。
朝の調整で入念にスピードを合わせる分、練習グリーンよりも感じる“重さ”を信じ切って打っていくまでには時間も要する。特に「前半のハーフがもったいなかった」と話し、2番のバーディ以外にスコアが動かなかったアウトでのプレーが悔しい。サンデーバックナインを前に差を詰め切れず、15番(パー3)で喫した唯一のボギー直後の2連続バーディで必死に挽回した。
6日(水)に開幕する「ロッテ選手権」(ハワイ州ホアカレイCC)に出場し、翌週はスキップしてルーキーから3年連続となるシーズン最終戦「CMEグループ ツアー選手権」(フロリダ州ティブロンGC ゴールドコース)に臨む。「上を見ていくだけかな、と。しっかり集中して頑張りたい」。もうひとつタイトルをつかみ、大きく飛躍を遂げた1年を締めくくりたい。(滋賀県大津市/亀山泰宏)