「日本人選手には負けられない」 古江彩佳は元世界1位と貫録の伸ばし合い
◇日米女子ツアー共催◇TOTOジャパンクラシック 初日(31日)◇瀬田GC 北コース (滋賀)◇6616yd(パー72)◇晴れ(観衆2759人)
古江彩佳が後半だけで4バーディを奪うなど「66」で回り、首位と3打差の6アンダー3位発進を決めてメジャー覇者の貫録を示した。
バーディ先行直後の5番でフェアウェイからのセカンドをミスしてボギー。前週「メイバンク選手権」では4日間とも中盤のホールで勢いを止めるプレーが出て30位で終えた。
この日は「難しい、傾斜の強いホールではあるので仕方ないかな、と。『次の短いホールでチャンスにつけて、入れられたら…』と切り替えがうまくできた」。348ydと短いパー4の6番でイメージ通りにバウンスバックを決め、7番も獲って2連続。マレーシアでは流れを切っていたような場面も、この日は反発力に変えてみせた。
後半4個のバーディのうち3つはパー5を取りこぼさなかったもの。いずれも3打目のウェッジショットでチャンスレンジにつけて獲った。
同組のコ・ジンヨン(韓国)が、自身を上回る7アンダー「65」をマーク。普段から同伴競技者のプレーに影響されるタイプではなく、「途中まではあまり気にしてなかったけど、最後の方はスコアを見ながら追いつけたらと思いながら」。ボギーなし、しかも後半だけで6つ伸ばした元世界ランキング1位のチャージにも引っ張られるようにバーディを重ねた。
7月「エビアン選手権」でメジャー初制覇を遂げ、米ツアーのポイントランキングは出場選手でユ・ヘラン(韓国、2位)に次ぐ2番手(4位)、世界ランキング日本勢最上位(10位)と堂々のトップ選手として“来日”している。「(US)LPGA選手として来ているという部分では、日本人選手には負けられないという気持ちは強いのかな」と、日米共催ならではのモチベーションもにじむ。
日本ツアー単独開催だった2021年大会に同じ瀬田GC 北コースで優勝してから3年。米ツアーで積み上げたものを発揮するには絶好のシチュエーションだ。(滋賀県大津市/亀山泰宏)