2024年 AIG女子オープン(全英女子)

古江彩佳は“重い”グリーンに苦戦「ストレスばかりがたまる…」

2024/08/25 10:32
グリーンのスピードに戸惑いも

◇女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 3日目(24日)◇セントアンドリュース オールドコース (スコットランド)◇6784yd(パー72)

ムービングデーの3日目、大会はグリーンスピードを前日より2インチほど速い9フィート6インチに設定したことを発表していた。もちろん、その情報を聞いていた古江彩佳だが、違う印象に戸惑った。「きのうよりも遅く感じた」と振り返る。

2日目最終18番のバーディでカットラインに滑り込み、早朝のスタートはまだ風も穏やかな好コンディション。上位に迫るビッグスコアを自らに期待して飛び出した1番で4mほどのバーディパットがショートした。

「ちょっとマウンドがあって、その分だけ上りもきつかったのかなと思いながら、ちょっと(イメージより)重すぎるのかな、と」。その後も少しカップをオーバーしていく古江本来のタッチはなかなか出せなかった。「最後まで重かったので。もっと(しっかり)打つべきだった」と言ったが、練習グリーンの段階でアジャストしたつもりの感覚を試合中に修正するのは容易ではない。

スコアが動いたのは、ボギーを喫した後半14番(パー5)だけ。前半途中から吹き始めたフォローの風は、これまでの2日間とは違う風向きだった。中途半端な距離が残ったシチュエーションも多く、スピンをかけ切れずに上から5m以上のバーディパットを残すシーンも散見。そのパッティングもカップに届かないとなれば、「ホントにストレスばかりがたまる…」と思わず苦笑いが漏れる。

上位との差は大きく開いたが、ラスト18ホールにこの3日間でため込んだものをぶつける。「もう、頑張るだけ。(最後は)気持ち良く終わりたいですね」とメジャーチャンピオンの意地を見せるつもりだ。(スコットランド・セントアンドリュース/亀山泰宏)

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