流れを変えた1ショット 古江彩佳「攻めるプレーができなかった」
◇女子メジャー第4戦◇アムンディ エビアン選手権 3日目(13日)◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6523yd(パー71)
ボギー無しでスコアを伸ばした勢いは、第3ラウンドの途中で失速し始めた。2打差の首位から出た古江彩佳は3バーディ、2ボギー「70」でプレー。通算13アンダーで、トップを1打差で追う立場になった。
予選ラウンドは連日ボギーなしの「65」を並べて通算12アンダー。第3ラウンドもスタートホールこそパーオンを外してピンチが来たが、3mのパーパットを入れて崩れず、2番(パー3)でピンに絡めるショットでバーディを奪い、2位との差を4打に広げた。
「少し左に一発曲げてから、アイアンも少し曲がり始めた」と、第3ラウンドのパーオン率61%(11/18)は今週で最も低い数字。ショットが陰りを見せるきっかけになったのは6番のティショットだった。左に曲げてラフにつかまり、目の前の木が邪魔する状況で2打目をグリーン右手前まで運んで3オン。微妙な距離のパーパットを沈めて粘ったが、9番のティショットも左に曲げ、チャンスのパー5で伸ばせず後半へ。
ティショットを再び左のラフに入れた11番で、今週初めてボギーが出た。2打目をフェアウェイに出し、3打目で5m前後に乗せたがパーパットが入らず後続の選手に並ばれた。「やっぱり悔しいですけど。逆にボギーを打つことで気楽に次に行けた」と12番でチャンスにつけてバウンスバック。長いバーディパットを打たされる中でも、「パターは褒めてあげたい」とグリーン上で耐えてアンダーパーにまとめてみせた。
大会前までのバーディ数「216」はシーズン1位に立っている。「今日はなかなか攻めるプレーができなかったので、あしたは切り替えて。しっかり上位を目指して頑張りたい」。ツアー2勝目となるメジャー初優勝に向けて、強気にバーディを狙っていく。(フランス・エビアン/谷口愛純)