2024年 ショップライトLPGA

「悔しいけれどバーディトライができた」古江彩佳は2週連続上位でパリへ前進

2024/06/10 08:35
古江彩佳は惜しくも2位フィニッシュ。最終日は西郷真央と同組だった

◇米国女子◇ショップライトLPGAクラシック by Acer 最終日(9日)◇シービュー ベイコース(ニュージャージー州)◇6190yd(パー71)

負けたことが分かっても、古江彩佳は自分のやるべきことを全うした。最終18番(パー5)、グリーン奥からの3打目は、ウェッジにラフが絡んで思うように飛ばなかった。プレーオフに持ち込むための7mのバーディパットはカップの右へ。最後の80㎝のパットの前も、カップとボールの中間地点でヘッドを合わせる、いつもの仕草をした。

前半からバーディを量産した

首位に3打差の7位でスタートする前から、リーダーボードは激しく動いた。最終日に52位で入ったリネア・ストーム(スウェーデン)が猛チャージ。「60」をマークし、クラブハウスリーダーでホールアウトした頃、古江はまだ序盤3番を終えたところだった。

2打目をピンそば1mに絡めた4番までに3バーディ。2番目の難度を誇った7番(パー3)で「ちょっと怖かったけれど、しっかり(向かい)風を信じた」と3Wでピン奥4mをとらえて4つ目を奪った。9番(パー5)も獲り、折り返し時点で通算12アンダーとして2打差に接近。「まずは10(アンダー)を目指していた。前半でそれ以上にうまくバーディを獲れた」と勢いづき、13番で2mのバーディパットを沈めた。

安定したショットで攻めと守りをきっちり

「追いつくためにはボギーは叩いちゃいけない」。10m以上の距離を2パットで収めた14番(パー3)、ティショットをグリーン奥にこぼした15番もきっちりパーで切り抜けた。18番、左ラフから7Wでの2打目がグリーンの向こうに到達したのは想定外。「仕方がない。3打目(のアプローチ)が悔しいですけど、バーディトライができたことは良かった」と難しいポアナ芝のグリーンで求められたプレーをやり通し、胸を張った。

カメさん、どいて…

シーズン序盤戦の課題だった最終日のプレー。前週の「全米女子オープン」は「68」で3日目終了時の14位から6位に上げ、今週は「65」をマークして2位で終えた。2週連続の上位フィニッシュは、追う立場にいる「パリ五輪」代表入りに向けて大きな意味を持つ。

パリ五輪代表争いはあと2試合

「オリンピックに向けても、良いゴルフはできたかなと思う。これを続けていくのが自分のゴルフ人生にとっても、目指すところでもある。良い状態を続けられたら」。日の丸を争う戦いは残り2週。次週「マイヤーLPGAクラシック」(ミシガン州ブライズフィールドCC )、翌週のメジャー第3戦「KPMG全米女子プロ選手権」(20日開幕/ワシントン州サハリーCC)でラストスパートをかける。(ニュージャージー州ギャロウェイ/桂川洋一)

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