「信用できないグリーン」で 古江彩佳は及第点の“午後4アンダー”
◇米国女子◇ショップライトLPGAクラシック by Acer 初日(7日)◇シービュー ベイコース(ニュージャージー州)◇6190yd(パー71)
パッティングのアドレスに入る直前、カップとボールとを結ぶラインの間で何度か素振りをする。古江彩佳のお馴染みのルーティンは、いつもよりも多かった。ポアナ芝のグリーンを攻略すべく、時には50㎝ほどのパットでも慎重に“刻んで”イメージを作った。
伸びた芝でボールの転がりが不規則になる午後のプレー。「前半は跳ね方がまだマシで、運もあって入ってくれたりもした」というインコースこそ4つスコアを伸ばしたが、後半2番でボギーを叩いてから停滞した。3番(パー5)からシビアなショートパットが続き、「1mでも50㎝でも難しい、信用できないグリーンなので難しいなあって思いながら」ガマンを強いられた。
「リズムが変わった」のが6番。バーディパットを1.5mオーバーさせた後、返しをねじ込んで耐えた。続く7番は18ホールで難度4番目のパー3。奥から4mの下りのパットを決めてバーディを奪い、「67」でまとめ4アンダー17位で滑り出した。
8月の「パリ五輪」代表決定まで残り3試合。前週「全米女子オープン」で6位に入り、世界ランキングを22位に上げたが、日本勢では前週と変わらず3番手のまま。優勝した笹生優花が後続からトップの6位に急浮上して当確ランプをともした。2枠と見られる代表入りに再度アクセルを踏み込む。
午前中に回り、単独首位でスタートしたアルピチャヤ・ユボル(タイ)とは6打差のスタート。「(ユボルの)10アンダーは前半の組であっても本当に素晴らしいなと思う。自分は午後のコースで4アンダーならまあまあできたかなと思います」。2日目はプレーする時間帯が逆になる。華麗な追い上げを見せたい。(ニュージャージー州ギャロウェイ/桂川洋一)