世界ランク1位がパー3で「10」 ネリー・コルダまさかの池ポチャ3回
◇女子メジャー第2戦◇全米女子オープン presented by アライ 初日(30日)◇ランカスターCC(ペンシルベニア州)◇6583yd(パー70)
世界ランキング1位のネリー・コルダがパー3で「10」をたたいた。グリーン手前の小川に3度入れ、1ホールでスコアを7つ落とす大トラブル。その他に6ボギーを喫した第1ラウンドは、バーディ3つでは到底巻き返せず「80」。10オーバーと大きく出遅れた。
打ち下ろしの前半12番(パー3)、コルダは前の組のプレーを「25分、30分と待った」あと、6Iでのティショットを奥のバンカーにこぼした。脱出を図った2打目は下り傾斜とフォローの風に押されてグリーンで止まらず、イエローペナルティエリアの小川に転がり落ちた。
1罰打を加え、ティに近いフェアウェイにドロップした後、25ydほどのアプローチになった4打目も同じ小川に入れた。さらに打ち直した6打目もグリーンから手前に戻り、3度クリークへ。8打目でようやくのせて、3mを2パットで沈めた。
バンカーからの2打目は「ボールの下に(取り除けない)葉っぱがあって、ロケットのようにボールが飛んで行ってしまった」という。「ひどいチッピングを繰り返してしまった」4打目、6打目のウェッジショットについて、同じ組でプレーした畑岡奈紗が解説する。「ドロップできるフェアウェイは(ライが)下り傾斜。きょうの手前のピンに対しては、もうどこから打っても難しい」。同ホールの平均スコアは「3.80」で18ホールのうち最難関に。ダブルボギーを32人、トリプルボギー以上を13人が記録した。
コルダは今季8試合に出場し、米国女子ツアー史上3人目の出場5連勝を含む6勝をすでにマーク。4月の「シェブロン選手権」に続くメジャー連勝がかかる今大会も優勝候補の筆頭に挙げられていただけに、まさかの滑り出しと言える。
大たたきのあとに気持ちの切り替えがうまくいかなかったことを悔やんだ。「80は打ちたくなかったけれど、ボギーを続けてしまった。全米女子オープンでの、この2ラウンドは良くないわね…」。ペブルビーチGLでの前年大会で「80」とした最終日を思い出して苦笑いした。「私は人間だから悪い日もある。最近は本当に安定したプレーをしてきたけれど、きょうは最悪な日だったとしか言いようがない」。元気な言葉はないままだった。(ペンシルベニア州ランカスター/桂川洋一)