消えなかったスイングの違和感 西郷真央はプロ初“マンデー”挑戦へ
◇米国女子◇コグニザント ファウンダーズカップ 最終日(12日)◇アッパーモントクレアCC (ニュージャージー州)◇6536yd(パー72)
最終日に「76」をたたいて6位から29位に後退した西郷真央は落胆を隠せなかった。初日「71」から「70」、「68」と右肩上がりでスコアを伸ばし、好位置で迎えたラスト18ホール。2番(パー5)でバーディを獲った後に5つのボギーが重なった内容に肩を落とした。
スタート前の練習段階からショットに気持ち悪さがあったという。雨が降り、吐く息が白くなるほど冷え込んだ天候。「違和感がありながらスイングをしている感じだった」。初めて同組になった世界ランキング1位のネリー・コルダのプレーをまじまじと見る余裕もなかった。
唯一スコアを伸ばした2番もティショットは右ラフに入れており、「あんまり気持ちのいいバーディではなかった」と振り返る。1Wを握った3番で左の木に当てたショットの散らばりは、後半に入っても続いた。12番もティショットを左に曲げて4オン1パットのボギー。16番はセカンドが右サイドの木に当たり、4mほどのパーパットを決められなかった。
「運も悪かったけど、そもそも朝から自分の振るスイングが気持ち悪くて、なかなか思うようなショットは打てなかった。最初はボギーを打った後にバーディチャンスを作れていたけど、それをとことん外して、そこで流れを変えられなかったのがきょうスコアを落としてしまったきっかけかな」と受け止めた。
今大会をトップ10で終えていれば、12日時点でウエーティング1番手となっている次週「みずほアメリカズ・オープン」(ニュージャージー州リバティーナショナルGC)の出場権を得ることができた。「今週トップ10に入って、マンデー(予選会)に出ずに来週の試合に出られればと思っていたけど、できなかった。しっかり気持ちを切り替えて、反省するところは反省してリセットして臨みたい」と話し、プロでは初めてとなるマンデートーナメントに気持ちを切り替える。
18ホールを回って原因をつかめなかった悔しさをにじませつつ、「彼女(コルダ)も調子があまり良さそうな感じではなかったけど、それでも大きく崩すことなく、ずっとバーディパットを打ち続けられていた。気持ちの部分で強いと思った」。世界ナンバーワンとのプレーでの学びも今後につなげていく。(ニュージャージー州クリフトン/石井操)