厄介なグリーンに隠せぬ苛立ち 渋野日向子は3オーバー発進
◇JMイーグルLA選手権 presented by プラストプロ 初日(25日)◇ウィルシャーCC (カリフォルニア州)◇6258yd(パー71)
ボールが思うように転がらないポアナ芝に、渋野日向子はいら立ちを募らせた。「やばいっすね。イライラする」。日本勢トップスタートの午前7時37分に1番からティオフし、2バーディ、5ボギーの「74」。暫定カットラインを下回る3オーバーと出遅れた。
前週のメジャー初戦「シェブロン選手権」のザ・クラブatカールトン・ウッズと比べ、フェアウェイ、グリーンはコンパクトで狙えるスポットが狭い。それでも、フェアウェイを外したのは3ホールだけ、パーオン率は10/18(55.55%)をマークした。しかし、グリーンでうまくいかない。3番で左エッジから約8mをパターで沈めてバーディを先行させたが、4番(パー3)は手前5mのバーディパットがショート。いずれも約6mの下りラインだった5番、6番のチャンスもカップに届かない。「午前中でこれだったら午後はどうなるんだ」とため息が出た。
開幕前の火曜から2日間、パッティンググリーンで1時間以上かけて、前週と違う芝の感触を確かめてきた。「読み切れていないところもあったし、自分の打った感触もあまり良くないなっていう感じも。『入ってくれたら』と思うけど、打った瞬間から入らないなって」。転がるのか、跳ねるのか。惑わされる芝質にアプローチでもミスが目立ち、怒りをにじませる場面もあった。
ショットの感触はまだ日替わりだという。「結果で見れば5m以内につくのが先週よりは多かったけど、そんなに『いいな』と思っているわけではない」。引き続きテークバック、リズム…とポイントをしっかり確認しながら振って、スコアメークに励む。
第1回のリシャッフル(出場優先順位の入れ替え)まで3試合。129位のポイントランクを、今より出場優先度の高いカテゴリー8に入るには80位以内まで上げねばならない。2日目は午後0時37分からと、ポアナ芝の厄介さが増す午後組で回ることになるが「もうちょっとショットを頑張りたい。グリーン上でもう少しバーディを獲れるように。初日でこんだけやってしまったから頑張ります」と巻き返しを誓った。(カリフォルニア州ロサンゼルス/石井操)