リシャッフルへ残り3戦 渋野日向子が求めるショットの安定感
◇JMイーグルLA選手権 presented by プラストプロ 事前(24日)◇ウィルシャーCC (カリフォルニア州)◇6258yd(パー71)
前週のメジャー初戦「シェブロン選手権」を50位で終えた渋野日向子の表情は、今週に入っても硬いままだ。今季初戦となった2月「ホンダ LPGAタイランド」では予選カットがなく4日間をプレーしたが、2戦目からは4試合連続で予選落ちが続いていた。
昨季のポイントランクは83位で今季の出場資格は昨季よりも出場が限定的なカテゴリー11。第1回のリシャッフル(出場優先順位の入れ替え)が行われる3週後の5月16日開幕「みずほアメリカズ・オープン」終了後までにポイントランク80位以内(現在129位)に入れば出場優先度が上がるカテゴリー8に入る。
しかし、今季出場6試合に出て稼いだポイントは8.775pt。今大会を含めて残り3試合のうちに現在80位につけるアタヤ・ティティクルの84.5ptまで、75pt以上は稼がないといけない。メジャーではない今週の“平場”試合では、単独9位に入れば80ptが加算になる。
続いた予選落ちをメジャー大会で断ち切れたことは精神的な部分でも大きい。「(何か)つかんだかと言われるとそうでもないけど、耐えられたというのはすごくプラスになる。大事な場面ですごく集中できた」。今週の不規則な転がりとなるポアナ芝に臨むうえでも発揮したい忍耐力ではある。
ポアナ芝が生えるグリーン上は「去年もそうだけど、練習の時から『すごいな』って。かなり影響は大きい」と警戒するポイント。ただ、前週大会ではパーオン率の低さ(41% 30/72)も目立った。
「ショットが重要。チャンスにつける回数でもあるし、ピン近くにつけられればバーディを獲りやすい。今週も予選通過できるように頑張りたい」と課題を明確にした。(カリフォルニア州ロサンゼルス/石井操)