渋野日向子「この先が少し楽しみ」 メジャー4日間で見えた光明
◇女子メジャー第1戦◇シェブロン選手権 最終日(21日)◇ザ・クラブ at カールトンウッズ(テキサス州)◇6889yd(パー72)
43位から最終ラウンドを出た渋野日向子は2バーディ、3ボギー1ダブルボギーの「75」でプレー。今季メジャー初戦を通算3オーバーの50位で終えた。
シーズン初めて予選通過を果たし、年間レース(CMEグローブ ポイントランキング)のポイントは8ptを加算。ランク129位と出場優先順位を入れ替える1カ月後のリシャッフルに向けて正念場は続くが、「良かったなと思う部分はあったし、これからの頑張れる理由に」と吹っ切れた様子で総括した。
最終日はこの4日間で最も風が吹いたが、フェアウェイキープ率は85.7%(12/14)をマーク。一方で、パーオン率は4日間で最も低い27.7%(5/18)だった。「残り2ホールで3回しか乗っていなくて。しんどいというか、ショットに不安要素があったなかで池ポチャも一度したし『もっと頑張れそう』だなって」。この数日間、にじませてきた反省は変わらない。
「2日目が一番良かった(10/18=55%)と思うけど、パー5とか『ここは2オンを狙いたい』というところで振り切れていたな、という場面は多かった。そこは良かった」と収穫も多かった一週間を振り返った。
中でも救われたのは、初日から感触の良かったパッティングが良好のまま終えられたこと。この日は「24」パットに収め、4日間の平均も「25」だった。「シビアなパーパットを打つのが多くてメンタルは鍛えられた。(コースが変わると)芝も違ってくると思うけど、良かった感覚を忘れないようにしたい」と、スコアメークの生命線でもあるグリーン上に手応えを残した。
次戦は25日(木)から開幕する「JMイーグルLA選手権 presented by プラストプロ」(カリフォルニア州・ウィルシャーCC)に出場する。「まだ上位に食い込める感じはないけど、この先が少し楽しみというか、明るくなったような気はする」と心持ちは変わった。「自分が頑張れば自信はちょっとずつ付いてくる。今回の結果でそれがちょっとでも得られたら」
苦しい時期から完全に抜け出せたわけではないが、世界屈指のプレーヤーが集まるフィールドで4試合連続予選落ちの流れを断ち切った。「今年の自分にとってはすごく大事なこと。もっと笑ってできればいいけど、できるようなゴルフを頑張ります」と顔を上げた。(テキサス州ザ・ウッドランズ/石井操)