「手が痛くて必死だった」メジャーから1年 渋野日向子は復調のキッカケ探し
◇女子メジャー第1戦◇シェブロン選手権 事前(17日)◇ザ・クラブ at カールトンウッズ(テキサス州)◇6889yd(パー72)
直近で4戦連続予選落ちを喫している渋野日向子が2024年シーズン最初のメジャーに挑む。2週前の「Tモバイル マッチプレー presented by MGM Rewards」まで成績が振るわない時期が続く。オープンウィークの1週間は米国内で調整を行い、仕切り直して戦いの場に戻ってきた。
22年に4位フィニッシュと好成績を残した本大会は5回目の出場。ただ、テキサス州での開催は昨年に続く2回目だ。1年前の記憶は、コースのほかに「手が痛くて必死だった」ことしか残っていない。それでも、同大会は28位で日本勢最上位だった。「去年はアプローチ、パターしかやれなくて。それはそれでスコアが出たから自信にはなった。でも、いまはまた(状況が)違いますけどね」
昨年はコンディション不良を理由に欠席したプロアマ戦に、ことしはしっかりと参加した。体の状態は悪くない。断ち切りたいのは悪い流れ。「ショットに対して自信があまりないのをそのままグリーン周りでも引きずって…というのが多い。スコアが良ければいいなと思うけど、内容もそれなりに頑張りたい」。探しているのは「何かいいきっかけ」でもある。「4日間戦って、いいゴルフが一回でもできれば」と復調の兆しを求めた。
前週の「マスターズ」で戦う松山英樹をテレビ越しに見た。「歴代チャンピオンとして戦うのはやっぱりすごく難しいと思うけど、すごいメンバーの中で戦っていて『すげー』って」。19年「AIG女子オープン」(全英女子)覇者としても感じた部分があったという。
全英女子優勝で得たメジャーの出場権があるのは今年度まで。20年「全米女子オープン」で4位、22年全英女子では3位と大舞台で結果は出してきた。「まあ自分らしく頑張ります」と静かに意気込んだ。(テキサス州ザ・ウッドランズ/石井操)