月曜夜のご褒美は 西村優菜がLAでレブロン&八村に大興奮
◇米国女子◇ファーヒルズ朴セリ選手権 事前情報(19日)◇パロスバーデスGC (カリフォルニア州)◇6447yd(パー71)
ちょうど1年前、本大会の月曜日はマンデートーナメント(予選)をプレーするつもりだった。同日の朝に繰り上がり出場が決まって参加をスキップできたとはいえ、ルーキーだった西村優菜の緊張感は絶えずキープされたまま。れっきとしたシード選手となった今年は、同じ開幕3日前に熱狂の渦にいた。
練習ラウンドを終えた夜に向かったのは、ロサンゼルス市街のアリーナ。バスケットボールのNBAレイカーズの本拠地を訪れ公式戦を観戦した。「いろんなスポーツを見るのが好き。でもバスケは見たことがなくて。まさかNBAを見られるとは思っていなかったので、超うれしかった」。人生初の生観戦が“世界最高峰”とはなんと刺激的!
レブロン・ジェームズも、八村塁の姿も目に収め「めっちゃ迫力ありました。見入ってました」と興奮しっぱなし。西村は身長150㎝。彼らともしも背比べしたら…。「(自分はNBA選手の)背番号の下くらいかなあ」と笑った。
2年目のシーズンは「知っているコースがあるという安心感はありますね」と思える。前年大会は新人選手として2試合目で初めて予選を突破した試合だった。
「初日が悪くて(74)、2日目に上げて(68)ギリギリで通ったのを覚えている。でも、グリーンがポアナ芝ですごく難しい。なるようになれ、と思って開き直ってやるのも大事かななんて思ってます」。培った経験が、1年越しにリラックスさせてくれてもいる。
今季レギュラーツアーを主戦場にする日本勢は9人になった。この日の練習中、1年目の吉田優利とドライビングレンジで隣り合わせになり、笑顔で談笑するシーンがあった。ナショナルチーム時代に力を合わせた仲だ。
「JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)もそうですし、日本人のレベルが上がっているなと思います。9人の中にいられること、こっちに来られていることがすごくうれしい。心強さもあるし、『負けたくない』という気持ちももちろんある。自分にとって良いこと」。刺激はやっぱりゴルフ場にたっぷりある。(カリフォルニア州パロスバーデス・エステーツ/桂川洋一)