2024年 HSBC女子世界選手権

ハネムーンは未定だけど…新婚ハンナ・グリーンが上がり3連続バーディで逆転V

2024/03/04 11:32
畑岡奈紗にもハグでお祝いされた

◇米国女子◇HSBC女子世界選手権 最終日(3日)◇セントーサGC タンジョンコース(シンガポール)◇6775yd(パー72)

カップ際でスライスしたボールがカップに沈む前から、ハンナ・グリーン(オーストラリア)は確信たっぷりに右手を突き上げた。「勝つためにはバーディが必要だと分かっていた」。すでに通算12アンダーでホールアウトしていたセリーヌ・ブティエ(フランス)を鮮やかな上がり3連続バーディでかわし、頂点に立った。

飛距離も生かして2日目から3日連続の「67」

3年前は上がり2連続の3パットボギーでキム・ヒョージュ(韓国)に1打及ばず惜敗。初出場で優勝争いを演じ、コースへの好印象もあったという。風に苦しんだ初日こそ「74」をたたいたが、2日目から「67」をそろえた。

古江彩佳らとの最終組対決を制した

同じ最終組で回る古江彩佳との2打差は前半で追いつき、残り9ホールで自身を含めた3人が首位に並ぶ大混戦。「バックナインは誰の試合になってもおかしくなかった」と振り返る。

勝者と敗者の間にあるのは、ほんのわずかな差。「ゴルフには、つらい瞬間もたくさんある。セリーヌだって素晴らしいプレーを見せたけど、きょうトロフィを手にすることはできなかった。ゴルフは、時に学習するスポーツでもあるから」と思いやるように言った。

鮮やかな上がり3連続バーディ

2019年「KPMG全米女子プロ」が初タイトルだった米ツアーでは4勝目、各ツアーを含めれば11勝目となった。プライベートでは1月にオーストラリア人のツアープロ、ジャリード・フェルトンと結婚したばかり。

「ハネムーンもまだ。ジャリードもプロとしてプレーしているから、2人でスケジュールをそろえるのは難しい。3、4週間くらい会えてないけど、火曜(5日)には会えるから、お祝いするわ」。少しだけ、勝利の余韻に浸るつもりだ。(シンガポール・セントーサ島/亀山泰宏)

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