2024年 ホンダLPGA

サウジから“機内泊”でタイへ 西村優菜の米ツアー2年目「優勝を目指して」

2024/02/20 19:45
サウジアラビアからの到着翌日に18ホールを回った西村優菜

◇米国女子◇ホンダ LPGAタイランド 事前(20日)◇サイアムCC オールドコース(タイ)◇ 6576 yd(パー72)

前週サウジアラビア開催の欧州女子ツアー「アラムコ・サウジレディース・インターナショナル」に出場した西村優菜は、最終日だった18日(日)の深夜便に乗ってタイに乗り込んできた。思った以上に低い気温に驚かされた中東から、熱帯の東南アジアへ。暑さは大得意とあって「風が吹いたら気持ちいいぐらいでした」と、会場入りして20日(火)に18ホールを回った。

シード選手として臨む2年目

最終予選会で上位を逃したルーキーシーズンの出場資格を思えば、シード選手として臨める2年目は立場が大きく異なる。今週のような予選カットなしの小さなフィールドも含め、スケジュールは自由自在。知っているコースを戦う機会が増えることもあり、「去年のデータがあるからこそ、今年は違う戦い方、もうちょっと攻めたゴルフもできるんじゃないかと思う。そういうところも楽しんでやっていけたら」

それでも貪欲さは変わらない。「後半戦も前半戦次第。余裕は正直ない。やっぱり、このアジア周りで稼いでおくっていうのは結構大きいと思うので、成績を求めていけたら」。自身の米ツアー初戦に向け、少しでも試合勘を養っておくためにサウジアラビアへ飛んだ側面もあるだけに、早々にアクセルを踏み込んでいく構えだ。

持ち味のショットはオフも好調をキープ

持ち味のショットは右肩上がりで前シーズンを終えられた分、オフは微調整にとどめた。一方で、時間を割いたのがパッティングを中心としたショートゲーム。「去年みたいな不安がすごく減った感じがして、(先週も)試合で思い切ってできました」とうなずくグリーン上は、パターそのものも試合がない間にスイッチした。

スイッチしたパターに手応えもにじむ

オデッセイ「Ai-ONE ROSSIE S」は、これまで西村が好んで使ってきたツノ型とは違う形状。「構えやすくて、苦手なスライスラインがすごく打ちやすい。スッと替えて、オフはずっとあれで練習していました。違うタイプのヘッドなので、新しくしたワクワク感もあります」と手応えを隠さない。「やっぱり、優勝というところを目指していきたい」。明確なターゲットとともに、2年目の挑戦が始まる。(タイ・チョンブリ/亀山泰宏)

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