“特別”な開幕戦で悔しい週末 畑岡奈紗「今年勝たないと…」
◇米国女子◇ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ 最終日(21日)◇レイクノナG&CC (フロリダ州)◇6608yd(パー72)
畑岡奈紗は首位と4打差7位で折り返した週末に連日のオーバーパーとなり、通算1オーバー22位で米ツアー8年目の開幕戦を終えた。
午前7時40分からトップスタート。気温一桁の厳しい寒さの中、フェアウェイからのセカンドはグリーン奥にこぼれた。「自分の中ですごくいいショットを打てたんですけど…」。どうしてもスイングスピードが上がらず、スピンも思ったように入らない。やはりフェアウェイから右にミスした3番でボギーが先行した。
前日、特にスライスラインの打ちにくさを口にしたグリーン上は、居残り練習でレーザーも使ってチェックした。「(ストロークが)ちょっとカットっぽい軌道になっていて、インパクトでフェースが左に向いている」。自分なりに修正を試みて臨んだ最終日だったが、厳しい冷え込みに加えて風も吹くタフなコンディション。チャンスメークもままならなかった。
1Wと3Wのシャフトを三菱ケミカルのプロトタイプに差し替え、パターもCHAMBER(チャンバー)のセンターマレットを使った。「体の部分(トレーニング)だったり、そういう体に合わせてのシャフトだったり、もうちょっとできることはあるかな。もうちょっと(効率的に)距離を稼げたり、楽になれば」と、シーズンを見据えた試行錯誤は始まったばかりでもある。
連日、スタートティでは「From Lake Nona!」のアナウンスとともに紹介されて声援をもらった。ホームコースで迎えるシーズン最初の試合。タイトルスポンサーのヒルトン・グランドバケーションズともアンバサダー契約を結んでいる。
「やっぱり、この大会は特別。今年勝たないと、来年出られない。絶対に1勝はして、またこの試合でプレーしたい」。2シーズンぶりのタイトルへの思いを強くして、次週「LPGAドライブオン選手権」(フロリダ州ブラデントンCC)からシーズンは本格化していく。(フロリダ州オーランド/亀山泰宏)