テーマは「省エネ」吉田優利&西郷真央が2位 馬場咲希も“決勝”へ/最終予選会
◇米国女子◇Qシリーズ(最終予選会) 5日目(4日)◇マグノリアグローブGC(アラバマ州)◇クロッシングコース(6664yd、パー72)、フォールズコース(6643yd、パー71)
第4ラウンドが2つのコースで行われ、通算3アンダー65位タイまでの71人が、残り36ホールの戦いに進出した。11アンダー5位からクロッシングコース(CC)を回った吉田優利が9バーディ、2ボギーの「65」をマーク。西郷真央もCCを「66」でまとめ、首位に3打差の通算18アンダーの2位で並んだ。
馬場咲希は47位からフォールズコース(FC)でプレーし、4バーディ、2ボギー1ダブルボギーの「71」。通算4アンダーからスコアを伸ばせなかったが、58位でなんとか6日間競技に残った。
吉田は序盤2ホールで4m以内のチャンスを生かして連続バーディ発進。「ダブルボギーは絶対打たないように。(ピンチは)ボギーで収まるように」と安全に攻めながら、上位のスコアの伸ばし合いを引っ張った。2つ伸ばして迎えた後半11番、「きょう一番のパット」で7mを沈め、13番(パー5)からバーディをさらに4つ重ねた。
残りの2ラウンドはいずれもCCだけで行われる。「使う番手が短いホールがいくつかある。パー5も(2打目がグリーンの)近くまで行く。ぬかるみがなくなったら、もっとスコアが伸びてくるのでは」と、さらにアンダーパーが伸びると予想する。
前週は国内ツアーの今季最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」に出場した吉田のテーマのひとつが「省エネ」だ。「(ここまで)4ラウンドして。良い意味で『ただ、ゴルフをしている』感じ。ストレスもなくできている。ショットもフルスイングをしていない」。練習も控えめにして、長丁場のペース配分を考えている。
西郷はこの日、吉田のひとつ後ろ、最終組でプレーした。CCを回った全選手が1番からティオフしたため、荒れたグリーンに苦労しながらも着々とコースを攻略。普段のツアーでは考えられないような閑散とした空気にも動じず、「組全体の雰囲気もボギーを打つようなプレーではなかった。お互い良いショット、パットを打ち続けた」と同伴競技者と競い合うようにバーディを奪った。
2024年の出場資格を争う108ホールの戦いは、悪天候による3日目の順延を挟んで72ホールを消化。最終日終了時点での上位45位タイまでがメンバーシップを獲得。20位タイまでがより優先的な出場権を付与される「カテゴリー14」に入る。(アラバマ州モービル/桂川洋一)