2イーグルで畑岡奈紗にピタリ 桑木志帆「明日はついていくだけじゃ勝てない」
2023/11/04 19:40
◇日米女子ツアー共催◇TOTOジャパンクラシック 3日目(4日)◇太平洋クラブ美野里コース(茨城県)◇6598yd(パー72)◇晴れ(観衆3688人)
後半17番(パー5)、右手前から3打目の寄せは明らかに強く入った。「あっ、ヤバい」。桑木志帆が心の中で漏らした声とは裏腹に、ピンに当たって吸い込まれるチップイン。「確実に上からのパターは残っていたと思うので、入って良かったです」。残り210ydから3Wで2.5mに2オンした12番(パー5)に続く2個目のイーグル奪取に笑顔がはじけた。
2日目の「65」で畑岡奈紗と並ぶ首位に浮上して迎えた3日目は、朝から緊張感があったという。「きょうがカギだと思っていた。落としてしまうと、ビッグスコアが出るコースで(差が開いて)あした巻き返すのは難しい」
1番でバーディ発進しても、2番のパー5を獲り切れずに少しモヤモヤ。2バーディにとどまった前半から、後半は2つのパー5でスコアを4つ伸ばせた「66」に安堵した様子がにじむ。
ここまでノーボギーで駆け抜けてきた54ホールは、一心不乱のスコアメークの賜物だ。「意識はしていませんでした。一打一打を一生懸命、内容のいいプレーをできるようにと思っていたらノーボギー。スコアを褒めてあげたい」と納得の戦いを続ける。
通算20アンダー並走する畑岡とは3日連続の同組、それも最終日最終組でぶつかることが決まった。「きょうも付いていこうと思ってプレーした。でも、あしたは付いていくだけでは勝てない。最初は付いていって、どこからのタイミングで追い抜けたら」。日本のエースを相手に待望の初タイトルをつかめるか。「あしたは覚悟を決めていくしかないので、きょうよりは気楽に行ける」と力強く言った。(茨城県小美玉市/亀山泰宏)