「お互い頑張ろう」 笹生優花はジュニアイベントの誓いを体現
◇米国女子◇CP女子オープン 初日(24日)◇ショーネシーG&CC (カナダ)◇6709yd(パー72)
単独首位でスタートした笹生優花は先週、ジュニアイベントに参加するため一時帰国していた。「自分も一緒に、お互い頑張ろうって感じで」。2日間にわたり交流を深めた子どもたちと、エールを送り合ったばかりだった。
そんな刺激もプラスに影響したのか。4連続を含む8バーディ、2ボギーの「66」で回り、後続に1打差をつける6アンダーをマークした。出だしの10番を3パットのボギーとしたが、2オンに成功した11番(パー5)のバーディですぐさま取り返し、イーブンパーでハーフターン。折り返し後の1番から猛チャージをかけた。
1番は476ydと短いパー5ながら、ティショットを右サイドに置くと迫り立つ木々によってピン方向が見えず、2打目地点からグリーンにかけて緩やかに打ち上げるロケーション。打ちにくさを訴える選手もいるホールで、笹生はドライバーで左ラフに置き、ハイブリッドで狙った2打目をグリーン奥まで運んで3オン1パットのバーディにした。「絶対に届く確信はなかった」と振り返りながらも、果敢にグリーンを狙った一打でチャンスを手繰り寄せ、勢いをつけた。
2番は約85ydの2打目をピンそばにつけてバーディ。3番(パー3)もグリーンの傾斜を使ってピンに寄せてスコアを伸ばすと、4番では約5mを沈めて4連続とした。6番からも2連続バーディを奪い、後半は「30」でプレー。「(基本的に)プランは立てないタイプだけど、やることをしっかりやって結果が良かった感じかな」とうなずいた。
幼少期から世界を飛び回ってきた笹生にとって、カナダは好相性を自覚する思い出がある。フィリピン代表で出た2016年「世界ジュニアガールズ選手権」(オンタリオ州・ミシサガG&CC)で、団体と個人の両部門を制覇。今週も「いい思い出ができるように」と期待を胸に会場へ入った。日本で応援しているジュニアたちにも、カナダから朗報を届けたい。(カナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバー/石井操)