初日103位から驚異の追い上げ 岩井明愛が畑岡奈紗と並ぶ日本勢最上位
◇海外女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 最終日(13日)◇ウォルトンヒースGC (イングランド)◇6881yd(パー72)
大会初出場の岩井明愛が通算2アンダー11位となり、畑岡奈紗と並んで日本勢最上位でフィニッシュした。初日103位と出遅れながら、カットライン上の61位で予選を通過。3日目の「69」で17位まで順位を上げ、最終日も「71」とアンダーパーをマーク。「初日3オーバーから、だんだん上がって行けたのは良かった」と喜んだ。
一時はトータル3アンダーまで伸ばし、セントアンドリュース オールドコースで行われる2024年大会の切符につながるトップ10圏内に浮上。ただ、本人にその意識はなく「ただただ、ヒヤヒヤする中で頑張ってプレーしていました。疲れましたね」と苦笑い。必死にコースと向き合っていた。
2日目以降はアンダーパーを並べた中でも、風が吹き、天候もコースコンディションも刻々と変化する全英女子ならではの状況に対して「『もっと、どうにかできるだろう』というところが多かった。ミスをカバーできなかった」。要所で左につかまり過ぎるミスもあり、その幅を少しでも狭められていれば…と悔しがる。
海外メジャー2戦目にして初めて4日間を戦い抜いて得たものは大きい。7月「全米女子オープン」では、やはり初日の出遅れを取り戻せず予選落ちを喫した。「全米で悔しかったので、今週も(初日を終えて)同じくらいの位置でしたけど、しっかり通れて、最終的に上に行けたので、ちょっと自信になりました」
引き続きメジャーはもちろん、積極的な海外へのスポット参戦にも意欲をにじませる。「(メジャーで)チサトと2人で予選を通りたいですね」。全米のときは自分が、今回は双子の妹の千怜が通過を逃した。来年こそ、2人そろってメジャーの週末を戦う。(イングランド・サリー/亀山泰宏)