弾丸渡英で初メジャー 櫻井心那は渋野日向子と練習ラウンド「幸せでした」
◇海外女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 事前(7日)◇ウォルトンヒースGC (イングランド)◇6881yd(パー72)
6日(日)まで国内ツアー「北海道meijiカップ」を戦っていた櫻井心那は、「AIG女子オープン(全英女子)」に向けて深夜便に飛び乗った。現地7日(月)の朝に到着し、ホテルに荷物だけ置いてコースに向かう強行軍。それでも、「日本とは雰囲気も全然違います」と初めてのメジャーにテンションが上がっている。
世界ランキングによる出場資格が降りてくると分かったのは、ほんの5日前。「5秒くらい悩みました(笑)」。出場に及び腰だったのではなく、移動の航空券や宿泊先の手配を含めて直前でも可能なのか一瞬心配になったからだ。
「やっぱり将来的にはこういう舞台でプレー、活躍できるような選手になりたいので」。経験を積める機会を逃すつもりはなかった。
アウト9ホールをチェックした最初の練習ラウンドは渋野日向子と回った。ともに昨年8月にインドネシアで行われたレディース アジアツアー「シモーネ アジアパシフィックカップ」に出場。櫻井は異国の地でもファンに囲まれる渋野らの姿を見て憧れを強め、渋野も当時帯同スタッフもつけずに一人で飛んできた櫻井を気にかけてきたという。
「私なんかが一緒に回れるような選手と思っていないので…」と謙遜しつつ、「すごく気さくな方で、すごく楽しかった。幸せでした」
もともとキム・ヒョージュ(韓国)の大ファンで、昨年のインドネシアでも練習場で「好きです」と思いの丈?を伝えたほど。「向こうはきっと覚えてないと思いますけど、いろんな選手から刺激を受けて帰りたい」と目を輝かせる。
日本で2勝を挙げて乗り込んできた大舞台。「自信を持っているわけじゃないですけど、ビビってはないです」という言葉に19歳のメンタリティが垣間見える。
「“どうにでもなれ”というか、いまの自分の調子、技量でどういう風に戦えるか、どこまでいけるか。もっと何をしなきゃいけないとか、課題も見つかるはず。(その意味で)怖さはないし、楽しみしかないです」。急きょ決まった出場で、照準を合わせて準備してきたわけではない。背伸びすることなくチャレンジする。(イングランド・サリー/亀山泰宏)