西村優菜は渋野日向子と同組で楽しさと悔しさ「また上位で一緒に戦えるよう」
◇米国女子◇フリードグループ スコットランド女子オープン 最終日(6日)◇ダンドナルドリンクス (スコットランド)◇6494yd(パー72)
最終18番(パー5)、西村優菜が「きょう一番だったんじゃないかな」と胸を張る一打が飛び出した。残り230ydから3Wで2オンに成功。2パットのバーディ締めでパープレー「72」にまとめ、通算6アンダー20位に入った。
9位タイと上位をうかがうポジションからのラスト18ホールは、いきなり3パットボギーが先行。米ツアー自己ベストに並ぶ「66」を出した前日から一転、グリーンのスピードに合わせきれずに苦しんだ。特に1Wの感覚が上向いてきたショットも、番手間の微妙な距離が残る場面が多く、チャンスにつけきれなかった部分がある。
「きょうは天候も良かったですし、伸ばし合いになっている。(パープレーでも)落としているようなものだと思うんですけど…」と苦笑いで悔しがった後、「初日からカムバックできた2日目、しっかり伸ばすことができた3日目は褒めてあげてもいいのかなと思う。今週良かったところをしっかり伸ばしていけるように」。初日92位から今季2度目のトップ20入りとなった。
この日は渋野日向子と同組で回った。「欲を言えば、2人でもうちょっと伸ばしたかったのはあるんですけど、楽しくラウンドできました」。ともにパープレーでの1日を喜ぶわけにもいかないが、渋野からのお菓子のおすそ分けで笑顔がこぼれる場面も。「また上位で一緒に戦えるように私も頑張りたい」と誓う。
次週「AIG女子オープン(全英女子)」、さらに翌週「ISPS Handa ワールド招待」と欧州では残り2試合。「またすぐコースに入ってという流れにはなるんですけど、細かい感覚を大事にしながら大会までの3日間で調整したい」。ルーキーとして気の抜けない戦いが続く。(スコットランド・アーバイン/亀山泰宏)