畑岡奈紗はメジャー初Vならずも今季ベスト3位 「残すは優勝だけ」
◇海外女子メジャー◇アムンディ エビアン選手権 最終日(30日)◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6527yd(パー71)
首位に3打差で迎えた最終日。畑岡奈紗の28度目となるメジャー初タイトルへの挑戦は、優勝スコアから7打差の3位で終えた。
フランスのセリーヌ・ブティエと2サムの最終組。首位のブティエを目当てとする多くの地元ギャラリーを引き連れた“完全アウェー”の中、タイガー・ウッズの勝負服さながらの赤黒ウェアでスタートした。出だしの1番でブティエが先にバーディを奪ったが、畑岡も2mを沈めてバーディを奪い返す。
続く打ち下ろしの2番(パー3)をパーとすると、ブティエは4mを決める連続バーディで4打差に。6番はグリーン左ラフからの3打目が寄らずにボギー。前半アウトを終えて、差は6打に広がった。
「バーディで良いスタートを切れたが、なかなかきのうみたいには思うようにいかなかった。後半は、いま不安に思っているショットのミスが出てしまった」
13番を終えて4打差まで詰めたが、いずれもパーオンに失敗した14番(パー3)で7m、15番(パー5)で1mのパットを外して連続ボギー。ブティエの背中は再び遠のいていった。
ブティエのボールがカップに消えるたびに響く歓声。「彼女(ブティエ)も地元の応援は力になったと思う。逆にプレッシャーに感じた部分もあったかもしれないけど、いいゴルフをしていた。追いつくことができなかった」
今週初のオーバーパーとなる3バーディ、4ボギーの「72」。池越えの最終18番(パー5)では約80ydの3打目を50cmに絡めてバーディで締めくくったが、パーオン率は50%(9/18)と4日間で最も低かった。
それでも、メジャーで遂げた今季ベストフィニッシュの結果には前を向く。「試合の始まる前はあまり状態が良くなくて、この位置でできるとは思ってなかった。3位タイは悔しい気持ちもあるけれど、この試合でもトップ10に入れた。残すは優勝だけかな」
次週は「フリードグループ スコットランド女子オープン」に出場し、10日(木)に開幕する海外メジャー今季最終戦「AIG女子オープン」(イングランド・ウォルトンヒース)に乗り込む。雪辱の機会は、すぐにやってくる。(フランス・エビアン/玉木充)