思わずしゃがみ込む「想定外」のミスも 古江彩佳が予選通過で示した成長

◇海外女子メジャー◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 2日目（23日）◇バルタスロールGC(ニュージャージー州)◇6621yd（パー71）

初日6位と好発進した古江彩佳は2バーディ、4ボギー1ダブルボギーの「75」で通算2オーバー29位に後退しながら予選を通過した。

インスタートの前半、13番からの4ホールで3ボギーが先行。折り返しの18番（パー5）で初バーディも、1番でダブルボギーを喫した。断続的に雨が降ったコースの芝は水を含み、ウッド系のクラブを持ったセカンドでスピンがかかりきらない状況。今季の好調を支えてきたグリーン上も、「（重くなったスピードの変化を）信じきれずに、打てていないところがあった。そこは自分のダメなところ」と悔しがる。

シビアなパーパットを沈めた直後の4番、池越えのショートホールでチャンスを作ったが、しっかりと切れるバーディパットはカップに蹴られた。続く5番のセカンド、アイアンショットを右に大きくプッシュしてバンカーに入れると、思わずしゃがみ込むシーンも。右からの風、左に行きやすい傾斜のライ、ドローボールの持ち球…全てを計算に入れてターゲットを決めたはずだった。「4番で決めていたら、あんなミスまではなかったと思う。想定外です」。苦しい流れを断ち切ることができず、ボギーとなった。

昨年大会は同じ6位発進から、2日目の「77」で予選落ち。思い通りにいかない状況でも決勝ラウンドに残れたのは、2年目の米ツアーで蓄積してきたものも大きい。「いま積み重ねている経験は去年より、いいと思う。難しいセッティング、プラス雨（の難条件）というところで予選通過をクリアできたところは（自分を）褒めたい」。悔しさいっぱい、それでも確かな成長を感じながら臨むメジャーの週末へ「やることは一緒」と力を込めた。（ニュージャージー州スプリングフィールド／亀山泰宏）