冷静な戦略と綿密な予習 畑岡奈紗は大会連覇へ4位発進
◇米国女子◇DIOインプラントLAオープン 初日(30日)◇パロスバーデスGC (カリフォルニア州)◇6258yd(パー71)
4週ぶりにツアー復帰した畑岡奈紗は6バーディ、2ボギーの「67」で回り、日本勢トップの4アンダー4位で初日を終えた。午後組でスタートしたこの日は「どこからでもグリーンに乗せることを意識してやっていた」とし、2番でピン左2m弱につけてバーディを先行。ティショットでフェアウェイを外したのは1ホールだけだった。
「(ティショットは)すごく気持ち良く振り切れているところが多かった。グリーンの硬さだったり、速さだったりというものに対しては、うまくスピードを合わせられたところが多かったんじゃないかな」と振り返った。
午前組で出た古江彩佳が7番でバックスピンがかかって15mほど戻るなどスピンコントロールに苦戦する選手が多い中、「(キャディの)グレッグが午前組を見ていてくれて。逆にフルショットをしないような距離を残せるように意識してやっていけど、それでもスピンが利いた。グリーンにうまく合わせていかなくちゃいけない」と緻密な戦略を立てていたのが生きた。
昨年、一週間にわたってこのコースで練習ラウンドしていたことも明かした。「メンバーの方と一緒に回らせてもらって、ポアナだと芝目はあんまりないと思うんですけど、海に向かってというか、クリークに向かって速いところがいくつかあって。そういうポイントを教えてもらいました」と情報収集したという。
「自分がうまく打って(1m強を外した)17番みたいに蹴られちゃったらというか、ボコって跳ねちゃったら仕方ないなと割り切ってやっている」とポアナが混じり、特徴あるグリーンに焦らず臨めている。
大会連覇がかかる中、「きょうはいいスタートが切れた。あしたもしっかり伸ばせるように頑張りたい」。第2ラウンドは午前8時17分(日本時間1日午前0時17分)に10番からティオフする。(カリフォルニア州パロスバーデス・エステーツ/石井操)