世界との差は21yd 馬場咲希は圧巻イーグルも「もっと迫力ある選手に」

◇米国女子◇ホンダ LPGAタイランド 初日（23日）◇サイアムCC（タイ）◇ 6576 yd（パー72）

小さい頃は少しコンプレックスに感じた身長が、立派な武器になった。「今は176㎝あるかも。伸びるだけ、伸びたいです」と馬場咲希が元気に笑った。

海外の選手と並んでもひけをとらない。高身長を活かした豪快なショットを武器に、後半1番（パー5／495yd）でイーグルを奪った。初日の1番ではフリーダ・キンハルト（スウェーデン）と2人だけだ。

ティショットで残り199ydまで運ぶと、2打目で選択したのは5I。「アドレナリンもあったと思います。気持ちよく振れていて、思ったよりも飛ぶような気がした」と普段より1番手落としたジャッジはピタリとはまった。見事1m弱につける完璧なイーグルで、パーを重ねた前半のフラストレーションを払拭した。

この日に277.5ydを記録した平均飛距離は、それでも大会10番目。1位は298.5ydのマリア・ファッシ（メキシコ）、2番手は同組で回ったマデレーネ・サーストレム（スウェーデン）の297ydだった。「同じ組に飛ばし屋の方がいたので、負けないようにプレーした。もっと頑張って体づくりをして、迫力ある選手になりたいです」と世界を見据えて意気込んだ。

1月の「オーストラリア女子アマ」は優勝こそ橋本美月に譲ったが、1打差の2位。そして今年2戦目、プロのトーナメント初戦は1イーグル、2バーディ、1ボギーの「69」で3アンダー28位発進を決めた。まだ17歳。昨年の「全米女子アマ」覇者は残り3日間も、パワーを武器に上を目指す。（チョンブリ／谷口愛純）