米国で我慢強さに磨き 古江彩佳は2年目へ「今年の自分に勝つ」
2022/11/21 09:56
◇米国女子◇CMEグループ ツアー選手権 最終日(20日)◇ティブロンGC ゴールドコース(フロリダ州)◇6556yd(パー72)
米ツアー初年度のラスト18ホールでも古江彩佳は持ち味を発揮した。「今週たぶん一番強かった」という強風が吹き続けた一日をパープレー「72」にまとめ、4日間でオーバーパーをたたくことなく通算3アンダー25位と日本勢最上位で終えた。
特に、ひとつ伸ばして迎えた後半アウトで我慢に我慢を重ねた。1Wショットを左に曲げ、セカンドは数十ヤード飛ばすのが精いっぱい。ボギーパットも2m強を残しながら、傷口を広げなかった。その後もロングパットから微妙な距離を沈めるナイスセーブを連発した。
「ボギーをたたきそうなところは何回もあったんですけど、うまくそこで耐えられたし、最後まで集中できた」。そうやって胸を張れるだけの積み重ねを、この一年間でしてきた。未知のコースや芝種と闘いながら、今季予選落ちは3試合だけ。「何回も予選ギリギリで通る経験をしてきた。ギリギリのパーセーブとかを多くできてきたからこそだと思います」
ルーキーとして安定した成績を残し、スコットランドでは優勝も経験。充実感はあっても、満足感はない。「まだまだ伸びしろはあると思うので、また戻ってこられるように頑張りたい。来年はルーキーイヤーの自分に勝てるように、これ以上の成績が出せるように頑張ります」と力を込め、今年3度の予選落ちを味わったメジャーで4日間を戦い抜くことを第一関門に設定した。
日本に帰国して国内最終戦「リコーカップ」に出場。年が明ければ、今季優勝者が集う1月「ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ」で2年目のシーズンが始まる。(フロリダ州ネープルズ/亀山泰宏)