“出遅れ”減った笹生優花 パッティングは前傾を浅く
◇米国女子◇ペリカン女子選手権 初日(11日)◇ペリカンGC (フロリダ州)◇6341yd(パー70)
笹生優花は2アンダー23位とまずまずのポジションで滑り出し、「(初日としては)良かったと思います」とうなずいた。
シーズン序盤から中盤にかけてスタートで出遅れる傾向もあったが、ここに来て改善の兆しがある。顕著なのは初日を予選通過圏外で終えた試合数。14試合(予選カットなしの3大会を除く)のうち8試合(57.14%)と半数以上を占めていた8月までに対し、9月以降の6試合(予選カットなしの2大会を除く)では「クイーンシティ選手権」の1試合だけ(16.66%)となっている。
3番(パー3)でティショットのミスからボギー先行も引きずらなかった。ピンそばにピタリと絡めた9番(パー3)など笹生らしいアイアンでスコアを伸ばした場面に加え、ショートゲームでも流れを作った。セカンドをピンに近い右奥へ外した10番は土手に当てて勢いを殺すアプローチでパーセーブ。「ミスって、(グリーンを)オーバーしてもいいという考えではなかったけど、リカバリーがしっかりできた」と振り返る。
変化は合計25パットにまとめたグリーン上にも。「少しですけど、(変えたのは)見ての通り」と話すパッティングスタイルは、以前に比べて前傾が浅くなったように映る。
前週の日本開催「TOTOジャパンクラシック」から連戦で臨む。8日(火)にはアリゾナ州で契約メーカーの撮影が入っていたため、会場に入ったのは9日になってから。プロアマ戦ではアウトのみをプレーし、ストームの影響で中止された前日はコースもクローズ。今週イン9ホールを回るのは初めてだった。
ラウンド中はスコアメークと並行してグリーンを入念にチェック。前年大会の記憶から情報をアップデートしていく初日だったことを考えても、悪くないスタートだ。(フロリダ州ベルエア/亀山泰宏)