畑岡奈紗が猛攻でトップ10まであと一歩 10月は韓国から日本を転戦
◇米国女子◇ボランティア・オブ・アメリカクラシック 最終日(2日)◇オールドアメリカGC (テキサス州)◇6475yd(パー71)
「常に上位に絡めるだけのショットはしている」と試合を終えて話す言葉に自信がみなぎる。畑岡奈紗が「67」をマークして11位。目指していた3試合ぶりのトップ10には1打届かなかったが、予選ラウンドの不調を払拭した。
最終日は首位と8打差21位からスタート。3番でひとつ伸ばすと、6番(パー5)のバーディを皮切りに4連続でスコアボードを駆け上がった。グリーンを奥に外した7番(パー3)は「ラッキーでした」と2打目が直接カップイン。9番で微妙な距離のバーディパットをねじ込んで通算8アンダーまで伸ばすと、この時点で9位に並んだ。
ストップがかかったのは10番。長いバーディパットのタッチは完璧だったが、カップの右フチで止まって入らなかった。ここまでノーボギーで回っていたが、直後の11番(パー3)で初めてのボギーが出た。ティショットを右に外し、パーパットは3m弱。決められず、パターを握る手に力が入った。
「後半はひとつもバーディが取れなかったのが残念」と、その後はパーを重ねて最終ホールへ。トップ10を維持したまま入った18番は、ティショットを左に曲げて2打目がショート、手前からのアプローチでグリーンに乗せたが、2m弱のパーパットが残った。下りのスライスラインは思ったよりも右に切れず、カップの左フチから一回転して落ちた。「ドキドキしました」と通算7アンダーを維持して終えた。
後続の選手に抜かれ、最終的な順位は11位。トップ10入りはかなわなかったが、週末を連日の「67」で終えた。「11番のミスがちょっと大きかったけど、それ以外はチャンスにたくさんついていた」と、前週58位で終えた「ウォルマート NW アーカンソー選手権」からの不調は調整できた。
次週の「LPGAメディヒール選手権」はスキップし、20日に韓国で開幕する「BMW女子選手権」に参戦。その後は日本ツアー「樋口久子 三菱電機レディス」(28日~)を挟んで、日本開催の「TOTOジャパンクラシック」(11月3日~)を予定している。(テキサス州ザ・コロニー/谷口愛純)