2022年 ボランティア・オブ・アメリカクラシック

優勝者にタオルを運んだ初テキサス 畑岡奈紗ルーキーイヤーの思い出

2022/09/29 07:25
やっぱり勝つなら米国がいい

◇米国女子◇ボランティア・オブ・アメリカクラシック 事前(28日)◇オールドアメリカGC (テキサス州)◇6475yd(パー71)

畑岡奈紗が初めて大会に出場したのはルーキーイヤーの2017年。ラスコリナスCCが舞台の5月のテキサスは、さまざまな意味で記憶に残った。

アマチュアとグータッチ

野村敏京クリスティ・カーとの6ホールに及ぶプレーオフを制して通算3勝目。自身は予選落ちに終わったが、優勝の瞬間はグリーン脇で見届けた。「鮮明に覚えています」という激闘は、強風と寒さの中での戦いだった。吹き荒れた風はグリーン上のボールが動いてしまうのではないかと思うほど。野村とキャディがボールをマークするため急いで走る姿も記憶に残っている。

プロアマは早朝からスタートした

ウォーターシャワーで祝福したいが、「水、かけちゃいけないくらい寒かった」と代わりにタオルを持っていった。すでにほかの選手からの“お祝い”でびしょ濡れになる野村の姿はしっかり記憶に刻まれた。

曲げるとラフがやっかい

2018年にオールドアメリカンGCに会場を移してからは5月、10月、12月、7月と開催時期が変わっている。畑岡は20年大会以来の出場。はじめて迎える秋のテキサスは、気温30度を上回る暑さとの戦いになりそうだ。「前回はすごく寒かった。今年は距離を稼いで、しっかりキャリーを出せるボールを打っていけたら」と伸びた飛距離を武器にコース攻略を目指す。

残り少ない米国本土での試合に気合が入る

次戦の「LPGAメディヒール選手権」(カリフォルニア州)はスキップするため、米国本土での試合は今週と最終戦「CMEグループツアー選手権」(フロリダ州)の残り2試合。「やっぱり、アジアよりもこっち(米国)で勝ちたい気持ちが大きいので頑張りたい」とテキサスで新たな思い出を刻みたい。(テキサス州ザ・コロニー/谷口愛純)

2022年 ボランティア・オブ・アメリカクラシック