2022年 Danaオープン by マラソン

ガマンして後半に光 畑岡奈紗は連続バーディ締めで出遅れ回避

2022/09/02 06:15
畑岡奈紗は後半に巻き返した

◇米国女子◇Danaオープン by マラソン 初日(1日)◇ハイランドメドウズGC(オハイオ州)◇6598yd(パー71)

ディフェンディングチャンピオン畑岡奈紗の前半は不穏だった。3番で13mを沈めてバーディを先行させたものの、6番までに3度もバンカーから寄せワンでパーを拾う展開。1Wショットを左に曲げた7番(パー5)でボギーを喫した。

体が伸びあがってうまく回転できない、かつての悪癖が顔をのぞかせてショットが散った。「前半みたいなスイングをしていると、フェードを狙いにいってプッシュしちゃったり。7番のパー5だったり、フェード系でティショットを打ちたいところがある分、前半できなかったので結構きつかった」と表情は曇りっぱなしだった。

バンカーから

サンドセーブ率100%をはじめとする我慢が実ったのは後半。ショットを打ち終えるたびに体の動きを確認するしぐさを繰り返し、13番でようやくきっかけがつかめたという。「胸をちゃんとボールに向けて打つということ。伸びあがってくると、上に向いてしまうところがある。そこを少し気を付けて、しっかり左に振れるように思い切ってやった部分はあります。ちょっと感覚は戻りつつある」。14番(パー3)でグリーン右手前からチップインバーディを流し込むと、2ホール続けてパー5となる17番と18番で狙い通りのプレーができた。

グリーンで笑顔の畑岡奈紗

17番は1W、3Wとつないで残り259ydから2オンに成功。2パットでバーディを奪い、18番も残り233ydから3UTで花道の狙いやすいアングルまで運び、この日4個目のバーディを追加して締めくくった。

自己ベスト「61」で飛び出した前年の再現とはいかなかったが、米ツアー初の大会連覇へ出遅れを回避する2アンダー「69」にまとめた。「イーブンで終わってしまうと、カットラインも気になってくる。どんどん上だけを見て、チャンスをたくさん作ってバーディを量産できるように頑張りたい」と自らを鼓舞した。(オハイオ州シルバニア/亀山泰宏)

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