FWキープ率100%も伸ばし切れず 畑岡奈紗の鍵は「自分らしいアイアン」
◇米国女子◇CP女子オープン 3日目(27日)◇オタワ・ハント&GC (カナダ)◇6546yd(パー71)
畑岡奈紗はフェアウェイキープ率100%(13/13)を達成も4バーディ、2ボギーの「69」と伸ばし切れず、「ちょっと自分らしいアイアンショットが出なかった」と悔しがった。
前日ダブルボギーを喫した3番パー4は「ティショットで苦手意識がある」と話す難関ホール。1Wで何とかフェアウェイを捉えたものの、PWを軽く振ったセカンドが大きくオーバーして奥のラフまでこぼれた。「少し、かみ気味に入ってしまった。それでも、キャリーで130(yd)くらい飛んでいた。多少フォローの風はあったにしても、少しダフっているのにあれだけ距離が出ているのは自分でビックリでした」と首をひねり、3打目のアプローチはショート。4mを沈めて耐えたが、続く4番でやはりフェアウェイから右にミスしてボギーが先行した。
右サイドのピンに絡めてバウンスバックを決めた5番(パー3)、ラフから絶妙な距離感の3打目をみせた9番(パー5)と前半のうちに獲り返したとはいえ、その後も同じ9アンダースタートから同組で伸ばすサラ・シュメルツェルとダニエル・カンを追いかける展開にもどかしさも募った。
意地を見せたのは最終18番(パー5)。セカンドをピンに近い左サイドに外しながら、完璧なロブショットでリカバリー。「(ピンに向かって)ちょっと下りも入っていたので、もう上げるしかない、と。ライはそこまで悪くなかったですし、うまく上げられた。ひとつでも差を詰めて終わりたいと思っていた」とうなずくバーディフィニッシュで通算11アンダーとした。
最終日は韓国のツアールーキー2人との5打差を追いかける。「やっぱりフェアウェイからチャンスメークしていかないと、なかなかビッグスコアにはつながらない。セカンド次第かなと思います」と逆転へのポイントは明確だった。(カナダ・オンタリオ州オタワ/亀山泰宏)