2022年 CP女子オープン

ダボ→ボギーでも優勝争いへ 畑岡奈紗は“入れちゃダメ”なバンカーからバーディ締め

2022/08/27 09:39
コンビそろって笑顔でフィニッシュ

◇米国女子◇CP女子オープン 2日目(26日)◇オタワ・ハント&GC (カナダ)◇6546yd(パー71)

最終18番(パー5)、グリーンが空くのを待った畑岡奈紗のセカンドは右手前のバンカーに入った。「正直、ナシですね」と苦笑したように外しどころとしてはNG。ただ、リカバリーのバンカーショットが完璧だった。54度のウェッジで右奥のピンまでしっかり距離を出し、タップインバーディで締めくくった。

「雨が降って砂が締まっていた分、飛ばせる条件ではあったかな。ライも良かったですし、3番の反省を生かせた良いショットだったかなと思います」とうなずく。午前8時5分と早いスタートから2ホール目で雷雲接近による2時間の中断を挟んだ。再開ホールの2番でバーディも、続く3番でダブルボギーをたたいた。本来得意とするグリーン周りのバンカーショットだが、水を含んだ砂の状態に対応しきれず反対側の左サイドまで飛ばすミス。4番でもボギー。上位争いから後退しかけた苦しい時間帯でインプットした情報は最後に生きた。

9番のイーグルが勢いをつけた

折り返しの9番(パー5)ではイーグルを奪取。残り190ydから5番アイアンを握ったセカンドは少し左に引っ掛けたが、傾斜でピン下についた。7mのスネークラインを打ち切って沈めただけでなく、この日は5ホールあるパー3で3バーディを量産した。「8番、9番くらい(短い番手)だったら、デッドに狙っていきたい。それがうまくできている」。やはり8番アイアンでピタリと絡めた15番など、キャリーで5ydずつ伸びていると話していたアイアンショットの距離感が合っているのも心強い。

「67」で通算9アンダーまで伸ばし、週末の優勝争いを見据える。サスチュカワン州ワスカナCCで行われた2018年には地元カナダのブルック・ヘンダーソンとの最終日最終組を経験している大会だ。「多少の“アウェー感”はありましたけど、楽しかった」と笑顔で振り返り、「カナダの人は(ひいきの選手以外も)全員応援してくれている感じがする。頑張りたい」。日本女子オープン3勝を誇る23歳が、カナダのナショナルオープンでも頂点を狙っていく。(カナダ・オンタリオ州オタワ/亀山泰宏)

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