2022年 CP女子オープン

新コーチと磨く“パターみたいなアプローチ” 畑岡奈紗は全パー5でバーディ

2022/08/26 09:44
パー5ではこの日4個目のバーディで締めくくった

◇米国女子◇CP女子オープン 初日(25日)◇オタワ・ハント&GC (カナダ)◇6546yd(パー71)

最終9番(パー5)、畑岡奈紗はグリーン右下のラフからきっちり寄せて6個目のバーディで締めくくった。左足上がりで少しボールも浮いたライとはいえ、見えないグリーン面に向かって完璧な距離感で落として1.2mに絡めた。

「うまく上げれば止められるかな、と。打つ距離だけ、しっかりイメージして打ちました」と手応えをにじませたアプローチが光ったのは、この場面にとどまらない。セカンドが花道右のラフにかかった6番(パー5)でバーディを奪取。7番もチャンスにつけたいセカンドを引っかけ、グリーン左のラフにこぼすピンチだったが、傾斜を利用した巧みな寄せでしのいだ。

今年から黒宮幹仁コーチに師事して驚かされたのは、アプローチに対する“注文”の細かさだという。「アプローチでも、パターみたいな感じでタップインできるのが一番楽。パターみたいな感じでラインをしっかり読んで、傾斜とケンカさせるのか、それとも傾斜を使って打つのか」。どういう傾斜にどういう回転でボールを当てれば寄っていくのかといった部分も突き詰め、タフなシチュエーションを想定した練習を繰り返す。

畑岡奈紗が世界1位との同組で好発進

「まだまだ完成には遠いですけど、良くなってきている」と話すスイング改造でも飛距離が伸びていることを実感している。4つあるパー5は全て2オンを狙い、磨きをかけているアプローチも相まって、いずれもバーディにつなげた。

ディフェンディングチャンピオンの世界ランキング1位、コ・ジンヨン(韓国)との同組も23歳の負けん気に火をつけている。「少し意識する部分はありますね。いつもいいプレーをしているトッププレーヤー。彼女についていくイメージでやっています」。3アンダー30位のライバルを上回る5アンダー6位の好発進を決めた。首位との4打差を追いかける2日目も、もちろん世界ナンバーワンとのペアリングだ。(カナダ・オンタリオ州オタワ/亀山泰宏)

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