「全米」は辞退した山下美夢有 初のメジャーで好発進

◇海外女子メジャー◇AIG女子オープン（全英女子オープン） 初日（4日）◇ミュアフィールド (スコットランド)◇6649yd（パー71）

6月の「全米女子オープン」への出場権を獲得した時は「実力的に、上位で戦える感じじゃない」と辞退した。今は、ここで得られるものがあると信じている。自身初のメジャーで、山下美夢有が2アンダー10位発進を決めた。

スタート時刻は午前7時過ぎ。冷たい雨と風の中、一瞬雨が強まったタイミングでティオフした。1番の第2打をグリーン奥に外したが、3mのファーストパットを沈めてしぶとくパーを拾う。

1アンダーで折り返した後半はショットの距離感に苦戦したが、4バーディ、2ボギーの「69」。2アンダーでフィニッシュし、日本勢2番手の10位で初日を終えた。

「本当に、ナイスプレーだった」と会心の一日だったが、自己採点は「90点」。ショートゲームで拾っていった後半のゲームが10点分だ。「目標としているショットができていないので、そこがまだ課題」と、初のメジャーで上位スタートを切っても満足することはない。

メジャーに挑戦するのは、まず日本で上位で戦えるようになってからと決めてきた。日本通算3勝、今季の賞金ランキング1位を背負う今なら、学べることがあると思って来た。「よくも悪くも課題をみつけて、帰った時に勉強になったと思えるようにプレーしたい。あしたも風対策をしっかりして、頑張ります」。マイナス10点分を追いかける18ホールは、必ず自分を成長させてくれる。（スコットランド・ガレイン／谷口愛純）