2022年 アムンディ エビアン選手権

痛恨の出だし 古江彩佳と畑岡奈紗は序盤で優勝争いから後退

2022/07/24 07:00
「縁がある」大会とあって、諦めない心で最終日に臨む

◇女子メジャー第4戦◇アムンディ エビアン選手権 3日目(23日)◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6523yd(パー71)

ともに7アンダー11位から出た2人だったが、それぞれ順位を落として最終日を迎えることになった。古江彩佳が3バーディ、1ボギー1ダブルボギーの「71」で回って7アンダー22位。畑岡奈紗は出だし1番から3連続ボギーを喫するなど4バーディ、5ボギーの「72」で通算6アンダー29位と沈んだ。

打ち下ろしの2番(パー3)、古江はティショットをバンカーに落とすと「ダウンヒル」のライとグリーン面を警戒するあまり、脱出に2打を要してダブルボギーを喫した。「なかなか切り替えができなかったというのはある」と優勝戦線に向けてスコアを伸ばしたい気持ちとは裏腹に、プレーに流れを生み出せなかった。

振り返れば、「なんとかイーブンで上がりたい」という思いが終盤のバーディに繋がったとも言う。わずかな上り、10m近いスネークラインのバーディパットを16番(パー3)で沈めると、18番(パー5)では2オン2パットでバーディにした。初日に「63」という爆発力を見せただけに「諦めないで。1回できたことはもう1回できる可能性はあると思うので、しっかりそれを目指して頑張っていきたい」と前向きな言葉を紡いだ。

ムービングデーでスコアを落とした畑岡奈紗

2日目に「66」と伸ばして上位に食い込んだ畑岡はこの日、最初の1Wショットからミスが出た。「ピンが右奥で、外してはいけない」右サイドに曲げてボギーを先行。2番、3番はパーオンさせたが、いずれも2m前後のパーパットを外して、痛恨のスタートになった。

「ホールはまだあると思って」とプレーを続け、9番(パー5)でなんとか1つスコアを取り返してターンしたが、「いいところのショットは振り抜けてはいるけど、ミスしたときの幅が大きいというか、(ショットで)ショートサイドに外すミスが目立った」

グリーン上では嫌らしい位置に切られたカップに苦戦。「難しいところにつけちゃうとラインも、距離感を合わせるのも難しい」と、要した32パットは3日間でワーストだった。トップのブルック・ヘンダーソン(カナダ)とは11打差で「上とは離れて難しい状況」。険しい表情を見せつつも上位浮上に向けて気持ちを締め直した。(フランス・エビアン/石井操)

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