日本に戻らずメジャー連戦 西郷真央「質のいい練習ができた」
◇海外女子メジャー◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 事前(22日)◇コングレッショナルCC(メリーランド州)◇6894yd(パー72)
3週前の「全米女子オープン」でメジャー初出場を果たした西郷真央は、その後も米国にとどまって調整を重ね、今週を迎えた。
コングレッショナルCCにも近いエリアのゴルフ場で2週間、みっちりと練習。「練習場で練習したり、ラウンドもさせてもらって。『この試合(全米女子プロ)に出るために日本に帰らずに…』と説明したら、『いつでも来ていいよ』と言っていただき、すごくいい環境で練習できた。ホントにありがたい環境でした」と感謝を口にする。
日本との違いも実感した。「(午後)8時くらいでも明るかったりするので、練習したら、あっという間に時間も過ぎていく。オフのときの練習で、なかなか芝から打てるコースって(日本には)ない。芝からだと、自分の中で無駄な動きが出ることが多いので、今後につながる課題であったり、ここに向けた準備もそうですけど、練習自体の質も良かった」。毎日をひたすらレベルアップに費やし、2度目の海外メジャーに臨む。
全米女子オープンでは初日18位と上々のスタートを切るも、44位でフィニッシュ。入念な事前チェックからコースマネジメントを組み上げていく20歳だが、初めて出場したメジャーでは「ショートサイドからだとボギー、ダボを簡単に打ってしまうことを日本よりも感じた」。今週も想定したピン位置に対し、手前からの寄せが何ヤード転がっていくかといったデータを細かくそろえ、外してもパーセーブできる確率が高いエリアを探し出す作業に時間を割いた。
「積み重ねてきたものをしっかり出せるように全力で頑張りたい」。将来的な挑戦願望も口にする米国での濃密な4週間を締めくくる。(メリーランド州ベセスダ/亀山泰宏)