パッティングが“熱い” 自信みなぎる野村敏京「私についてきて!」
◇米国女子◇マイヤーLPGAクラシック 3日目(18日)◇ブライズフィールドCC(ミシガン州)◇6556yd(パー72)
最終18番(パー5)でティショットを右ラフへ打ち込んだ野村敏京は、木の下を通してレイアップしようとしたセカンドもフェアウェイに届かせることができなかった。ミスが重なっても動じない。「ピンも左の奥。無理せず3打目を乗せられたらいい」。狙い通り花道を転がしてグリーンを捉えた。
先に同組のアリソン・リーが長いイーグルパットを決めると、お返しとばかりに上って下りながらスライスする13mを流し込むバーディ。力強いガッツポーズも飛び出した。「パッティングが“熱かった”。ずっとリーさんから『きょうは(好調な)ハルについていくよ』って言われていたんです。『よし、私についてきて!』って」。笑顔から自信がみなぎる。
前週「ショップライトクラシック」が今季2試合目、米本土では初戦だった。連戦を組むのも久々。今週に入ってパターを替えた。ストレートネックを愛用してきたが、クランクネックの「オデッセイ TRI-HOT 5K ONE」にして、握りもクロスハンドにチェンジ。「(パターを)替えたのは3年ぶりくらいかな。ゴルフって、たまに(思い切って)チェンジするのが大事なときがある。先週、短いパットを外したのが気になって、いいイメージでやってみようと変えたことがしっかり合ってくれた」とうなずいた。
「65」で通算10アンダーとし、55位から14位へジャンプアップ。米ツアー3勝を誇る29歳も腰痛に苦しみ、最後にトップ20に入ったのも2020年「ASIスコットランド女子オープン」までさかのぼる。「あしたも残ってるので、頑張ります」。最終日も気持ち良く締めくくって、復活への一歩を刻む。(ミシガン州ベルモント/亀山泰宏)