2022年 全米女子オープン

「粗削りな部分が見えた」初メジャー 西郷真央は帰国せず全米女子プロへ

2022/06/06 10:00
タフなコースとの戦いで課題が見つかった

◇海外女子メジャー◇全米女子オープン presented by プロメディカ 最終日(5日)◇パインニードルズ・ロッジ&GC(ノースカロライナ州)◇6638yd(パー71)

西郷真央が初出場となったメジャーを通算8オーバー44位で終えた。初日18位と好発進も徐々に後退。最終日も2つのダブルボギーが先行する苦しい流れから盛り返しかけたが、「75」で大きく順位を上げることはできなかった。

悩みの種だったショットの違和感は前日ホールアウト後の練習で解消。地面が硬いコースでショットを繰り返すうちに、インパクトからフォローにかけてクラブが抜けていく軌道にズレが生じていたという。

初めてのメジャーを44位で終えた

苦戦を強いられたのはグリーン周り。手前からの寄せをグリーン奥にこぼした2番でダブルボギー。左サイドに外した6番はギリギリを狙ったアプローチが傾斜で戻され、パターに持ち替えての4オン2パットで再びダブルボギー。「このスコアなので、ボギーでもいいというアプローチはしたくなかった」と果敢に浮上を狙った結果でもあった。

硬い地面でのショットが続いてスイングに狂いも出ていたという

「ショートサイドに外したときはほとんどの確率でボギー以上になってしまっている。ショットに自信があって、風がそっちから吹いていると分かっていても、そのショートサイドに打っていくのはリスクがあるというのが勉強になった」。3m以上のバーディパットを決めきれていない自覚ゆえにショートサイドを狙っていった部分もあったが、マネジメントへの反省も残った。

このまま米国に残って次のメジャーへ

「まだまだ粗削りな部分が見えた」という初メジャーが闘争心に火をつける。「やることは山積みなんですけど、こういった舞台で戦いたい気持ちは、より増えた。止まることなく頑張っていきたい」。23日開幕の「KPMG全米女子プロ」(メリーランド州コングレッショナルCC)まで米国に残り、自分を磨く時間を過ごす。(ノースカロライナ州サザンパインズ/亀山泰宏)

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