2022年 全米女子オープン

“ダボダボ”発進から一時盛り返すも…渋野日向子「残念です」

2022/06/03 09:45
苦しいスタートとなった

◇海外女子メジャー◇全米女子オープン presented by プロメディカ 初日(2日)◇パインニードルズ・ロッジ&GC(ノースカロライナ州)◇6638yd(パー71)

渋野日向子は3度目の「全米女子オープン」で出だしから大きくつまずいた。1番でバンカーからのセカンドがほとんど飛ばず、“イソギンチャク”と表現して警戒していたワイヤーグラスの近くへポトリ。強振した3打目が大きく右にはじかれ、いきなり5オン2パットのダブルボギーをたたいた。

3打目をグリーン奥にこぼした2番も4オン2パットで2連続ダブルボギー。「1番のあのラフはどうしようもなかった。スタートからいい感じのショットを打てず、冷静に一打、一打を打つことができなかった分、“ダボダボ”になってしまった。残念です」と振り返った。

1番の3打目は大きく右へ飛んだ

気落ちする滑り出しにも6番でバーディを奪い返し、ボギー直後の8番も2mのパーパットを沈めた。リズムを修正した1Wは徐々に安定。10番(パー5)で5mのバーディパットを流し込むと、11番では約120ydから1.5mに絡める理想的なバーディ。漂わせた反撃ムードは終盤にかけてしぼんでいった。

「(1Wを)しっかり振り切ろうという感じでやっとったのが、すごく良くなった。それがほかのショットにつながれば良かったけど、ドライバーが良くなったとたんにセカンドショットが悪くなった、みたいな」

14番は長々と待たされたフェアウェイからの2打目が大きく左へ飛んでボギー。15番(パー5)はウェッジショットで右奥ピンの奥にこぼし、チャンスにつけたい場面から一転、5.5mを決めてナイスパーを拾う展開を強いられた。やはりグリーンを外した16番(パー3)、17番はしのぎきれなかった。

得意のウッド系などグリーンを狙うショットが乱れた

パーオン率は44%(8/18)と苦しいゲームを象徴する数字に。「抑え(るショット)のときは緩んじゃったり、フルショットになると力んでダフっちゃったり…ショットがあれだけ乗らないと、どうしてもパーを拾うゴルフになってしまう。(事前チェックの段階で)目に入ってないようなところに(ミスして)入る場面が多かった」。

最終18番も3.5mを入れてのパーとなり、5オーバー「76」で125位。60位タイまでの予選通過ラインには巻き返しが求められる2日目へ「最後まで悔いなく、自分のやりたいスイングをできたら」と腹をくくって臨む。(ノースカロライナ州サザンパインズ/亀山泰宏)

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