「ここ、どんなホールだっけ」小祝さくらは情報不足も気にせず 思わぬ腹痛のワケ
◇海外女子メジャー◇全米女子オープン presented by プロメディカ 初日(2日)◇パインニードルズ・ロッジ&GC(ノースカロライナ州)◇6638yd(パー71)
前週の国内ツアー「リゾートトラストレディス」で優勝し、日本勢では最も遅い会場入りとなった小祝さくら。練習ラウンドは体力的な消耗を考慮して2日間で合計18ホールをひと通り確認するだけにとどめたが、「やっぱり前半、コースを覚えてなくて。『ここ、どんなホールだっけ』とか思いながらプレーしてました」と笑う。
米国ゴルフ協会(USGA)主催のメジャーでは、国内ツアーに比べてグリーンの傾斜などコースメモから得られる情報も大幅に削られ、事前に自分の目と足でどれだけ調べられるかもポイントになっている。その点でも強行日程の小祝にとっては逆風となるはずだが、「(打っては)ダメなところとかを知りすぎても、気にしすぎてしまったり、考えすぎてしまったり。(逆に)シンプルにできていいかなって、勝手にポジティブに考えてやってました」と微笑んでしまうあたりに大物感が漂う。
「グリーンが結構止まっていた分、ピンに突っ込めないことが多かった」という序盤も、出だし1番で手前から7mを沈めるバーディ。暑さ対策で積極的な水分補給を心掛けたハーフターン前後には「(選手用として置いてある水が)おいしいんですけど、キンキンに冷えていて…」と腹痛に見舞われるアクシデントも乗り越えた。最終18番では8mのスライスラインを決めるバーディフィニッシュ。1アンダー「70」と好発進した。
「アイアンは結構いい感じ。あとはドライバーとパター。(2日目のスタートの)午後まで時間があるので、ゆっくり準備したい」。2度目の海外メジャーで初の予選通過はもちろん、上位争いも狙える滑り出しとなった。(ノースカロライナ州サザンパインズ/亀山泰宏)