2022年 全米女子オープン

ミッシェル・ウィが全米女子オープンを最後にツアー撤退意向

2022/05/27 08:56
ミッシェル・ウィ※撮影は2021年「キア・クラシック」

ツアー通算5勝のミッシェル・ウィ・ウェストが次週行われる「全米女子オープン」(6月2日~/ノースカロライナ州パインニードルズ・ロッジ&GC)を最後にツアーの第一線から退く意向を示した。

2019年に結婚し、翌年6月に第1子の長女を出産。21年「キア・クラシック」で約2年ぶりに復帰して同年6試合に出場したが、22年は産休のため招待が延期されていた1月の開幕戦に出場したのみとなっていた。

米ゴルフウィークに対し、次週のメジャーとカリフォルニア州ペブルビーチGLで行われる23年「全米女子オープン」に出場する以外はツアーから離れる意向を表明。「ゴルフをたくさんやっても、ベッドで寝るだけになってしまったり、(娘を)抱き上げられなくなってしまったり、それが怖かった」と体力面を理由に挙げた。

数々の最年少記録を樹立し、男子選手に混ざってPGAツアー出場にもトライ。16歳の誕生日直前にプロ転向を表明し、現在もサポートを受けるナイキと大型契約を結ぶなど脚光を浴びた。

2014年に「全米女子オープン」を制覇。唯一のメジャータイトル、そしてツアーで戦いながらスタンフォード大の学位を取得したことに触れ「その2つを達成したからこそ、今の自分の決断がとても幸せだと思える。もし、全米女子オープンで優勝していなかったら、私はまだ全米女子オープンで優勝するために毎週戦っていたと思う」と強調した。

「後悔はありません。私は今を精いっぱい生きているのだから」と続け、異色のキャリアにも充実感をにじませた。一方で将来的な復帰について否定せず、引退(retirement)の表現は使わなかった。

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